RPA初心者向け講座

エクセル操作(値の取得と設定)

2022年9月6日

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RPA初心者向け講座❷

RPA初心者向け講座
RPA初心者向け講座

RPA(Robotic Process Automation:ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、これまでに人間が手作業で行っていた業務をソフトウェアのロボットに任せ、自動化していく技術のことです。この講座では、RPAの初心者さま向けにWinActorに関するシナリオの作り方やデータ設定の原理について説明。

第1回 RPAとは何か?
第1回 RPAとは何か?

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、手作業で行っていた業務をソフトウェアのロボットに任せ、自動化する技術です。エクセルを使用して日々の事務を進めておられる方が多いので、作業を自動化で飛躍的に効率が上がります。

第2回 エクセル操作
第2回 エクセル操作

Excel 操作(値の取得)は、エクセル上の情報(データ)をWinActorに「取得」し「変数の設定」で予め指定した変数に取り込む操作、Excel 操作(値の設定)は、WinActorの変数に保管されている情報をエクセル上に書き込む操作です。

第3回 繰り返し操作とカウントアップ
第3回 繰り返し操作とカウントアップ

「繰り返し操作」とは、同様の作業を繰り返し実施したい場合に、事前に繰り返す回数などを指定してその回数分を実施するための操作です。ロボット(パソコン)による単純作業の自動化には欠かせない操作です。カウントアップとペアで使います。

第4回 配列操作の基本
第4回 配列操作の基本

「配列」は、変数の箱を並べたイメージで考えるとわかりやすいと思います。一直線に並べたものが「1次元配列」、平面的に並べたものが「2次元配列」です。1次元配列の場合、自動的に「配列[1]」「配列[2]」「配列[3]」・・・と番号を振ってくれます。

第5回 配列操作の応用
第5回 配列操作の応用

配列操作の応用でセル座標情報を配列に取り込み、コンピューターに覚えさせます。後から実際のデータを自動的に拾いに行くときに便利だからです。配列はインデックスで管理するので、簡単に大量の情報をコンピューターに覚えさせることができます。

第6回 エクセルファイルの自動開閉
第6回 エクセルファイルの自動開閉

多数のエクセルファイルを自動集計するためには、自動的に開いたり、閉じたりすることが必要不可欠です。ファイル名を個別に指定せず、RPAが自動的に順次エクセルファイルを開くと汎用性が高まります。「ファイル一覧(ファイル名)取得」を活用します。

第7回 2次元配列操作
第7回 2次元配列操作

WinActorの2次元配列のイメージは、正に縦横の平面上に箱が並べられているイメージです。エクセルシートとよく似ていると思いませんか?この特徴をシナリオ作成に活かします。2次元配列の割り当てイメージを考えます。エクセルシートと全く同じです。

第8回 セル位置の情報取得
第8回 セル位置の情報取得

エクセルの自動集計に関するシナリオ作成について詳しく説明します。まずは、冒頭の「2次元配列操作(初期化)」及び「グループ:セル位置取得」に関するシナリオ作成について説明いたします。 「グループ」のボックスを設置し、各工程ごとにわけて整理します。

第9回 全情報の取得シナリオ
第9回 全情報の取得シナリオ

全ファイルデータ取得について説明します。各テレワーク報告書から情報を取得し、配列情報として保管します。ポイントは「ファイル一覧(ファイル名)取得」で取得したファイル名を用い、これを「Excel開く(前面化)」を使って開くところです。

第10回 全情報の設定シナリオ
第10回 全情報の設定シナリオ

全ファイルデータ設定について説明します。ポイントは、エクセルシートと2次元配列の構成が類似してるところを応用した情報処理です。2次元配列上での割り当てイメージ図で要確認します。最後に「Excel操作(名前を付けて保存)」で書き込みが完成です。

第11回 全シナリオの総括
第11回 全シナリオの総括

変数の初期値は自分で設定します。その整理はシナリオの最終確認として極めて重要です。ミスの見落としを防ぐために、工程のグループごとに大別し、初期値設定の要否で区別することで見やすく再配置することがお薦めです。エラー発生の最大の原因は変数設定の誤りです。

第12回 シナリオの汎用性(最終回)
第12回 シナリオの汎用性(最終回)

新しい課題にチャレンジするにあたり、変数の初期値設定等を少し変えるだけで、これまでに作成したシナリオ操作の骨組みをそのまま活用できることをご紹介いたします。このシナリオの汎用性の高さを実感してくださいませ。シナリオ自体の構成は何も変更する必要はないのです。

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RPA初心者向け講座
第1回 RPAとは何か?
第2回 エクセル操作
第3回 繰り返し操作とカウントアップ
第4回 配列操作の基本
第5回 配列操作の応用
第6回 エクセルファイルの自動開閉
第7回 2次元配列操作
第8回 セル位置の情報取得
第9回 全情報の取得シナリオ
第10回 全情報の設定シナリオ
第11回 全シナリオの総括
第12回 シナリオの汎用性(最終回)
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Excel操作(値の取得)

Excel操作(値の取得)関連チャート図

 

WinActorの起動後、WinActor画面左上の「表示(V)」をクリックすると、Excel操作(値の取得)関連チャート図のように選択リスト(図の左側)が出てきます。

 次に、そのリストの中から「ライブラリ」を選ぶと、ライブラリのリストが現れます(図の中央)。いろいろな項目が出てきますが、ここで「18_Excel 関連」をさらに展開すると詳細な Excel 関連のリストが出てきます(図の右側)。

 さて、「Excel 操作(値の取得)」とは、エクセルのシート上の情報(データ)をWinActorに「取得」し、「変数の設定」で予め指定した変数に取り込む操作です。「Excel 操作(値の取得)」と「Excel 操作(値の取得 2)」の 2 種類あります。

 「Excel 操作(値の取得)」は、対象となる数値情報の場所を「セル位置」(例えば、「A1」等)で指定する場合に用います。

 一方、「Excel 操作(値の取得 2)」は、「セル(行)」と「セル(列)」、つまり、セル位置を「セルの行」と「セルの列」の2つに分けて指定することができます。

 さて、「Excel 操作(値の取得をシナリオの青いBOXに入れてみましょう。入れ方は簡単です。WinActor画面の左側に表示される一覧表の中から対象項目を選び、マウスを操作してドラッグします。そうすると、図のように青いBOXの中に入れることができます。

Excel操作(値の取得)をドラッグしてシナリオに挿入

※「ドラッグ」とは、マウスのボタンを押したままマウスを移動させることで、アイコンやファイル等の移動に使います。例えば、動かしたいアイコンの上でマウスのボタンを押し、そのままボタンを離さずにマウスを動かしていくと、マウスといっしょにアイコンも動きます。このように対象物をマウスで運ぶ行為をドラッグと言います。

プロパティを見てみよう

Excel操作(値の取得)のプロパティ画面

 

青いBOXの中に入れた「Excel 操作(値の取得)」をクリックしてみてください。Excel操作(値の取得)のプロパティ画面が現れます。いろいろと説明が書いてありますが、それらは気にせずに「格納先変数」のところをご覧ください。

 ファイル名、シート名、セル位置、取得方法、格納先変数と書いてあります。何を入れるのでしょう? 実際、画面上には具体的な記入方法などについて何の説明もありません。

 まずは「ファイル名」です。そもそも、「Excel 操作(値の取得)」は、エクセル上の一つの情報(データ)をWinActorに読み込ませるために実施しています。したがって、読み込みたい情報が入っているエクセルファイル名を入れます。実は、後から「変数の設定」一覧画面上で、各変数の詳細を入力しますので、名前は何でもよいのです。ここでは、実際のエクセルファイル名を正確に記載しなくても、わかりやすい名前を付ければOKです。例えば、ファイル名に「エクセルファイル名」という名称を付けるようなことでも大丈夫です。

 次に、「シート名」です。これも何でもよいのです。例えば、シート名に「シート名」としておいてもOKです。要するに何でもよいのです。

 さて、「セル位置」です。先ほど、「Excel 操作(値の取得)」は、対象となる数値情報の場所を「セル位置」(例えば、「A1」等)で指定する場合に用いますと説明しました。ここで、ゴーヤンのテレワーク報告書を見ながら、セル位置を確認いたしましょう。

ゴーヤンのテレワーク報告書

 ゴーヤンのテレワークのテレワーク報告書の中から、実施日の情報を取得するとします。エクセルシートは、行番号(1,2,3,・・・)と列番号(A,B,C,・・・)がついており、これを見るとセル位置がわかります。

 実施日の「2022年8月4日」の情報は、行番号「2」,列番号「F」のところに書かれています。つまり、セル位置は「F2」。手作業で一つずつ設定する場合には、「セル位置」の欄に「値⇒F2」と入力するとOKです。

 しかしながら、一つずつ手作業でデータ位置を毎回セットするのは大変面倒ですし、そもそも全然効率的ではないですよね。そこで、あとから「変数の設定」を行うと処理できますので、適当な名前を入れておけばよいのです。

 「取得方法」は数値データを取得するので「value」のままでOKです。

 「格納先変数」というのは、WinActor上で情報(データ)を保管する変数のことです。セル位置「F2」を指定して、ゴーヤンのテレワーク実施日「2022年8月4日」を取得しても、保管する場所を決めておかないとコンピューターが処理できませんので、好きな変数名を入れます。例えば、「テレワーク情報」など、あとからわかるように変数の名前を付けます。

 以上で「Excel 操作(値の取得)」のプロパティ設定は終了です。入力が完成したら「更新」をクリックします。これで、あとは「変数の設定」を実行すればOKということです。

あれれ?結局、適当に名前をつけるということですか?
簡単ですが、なんかよくわからないですーー

チャッピー
チャッピー
ゴーヤン
ゴーヤン

ここではプロパティというものを設定する必要があることがわかればOKですよ。慌てなくても大丈夫だよ。順番に勉強しましょう!

Excel 操作(値の取得 2)

Excel操作(値の取得2)のプロパティ画面

 

今度は、青いBOXの中に「Excel 操作(値の取得2)」をドラッグして入れてみましょう。同じように、これをクリックすると、Excel操作(値の取得2)のプロパティ画面が現れます。いろいろと説明が書いてありますが、それらは気にせずに「格納先変数」のところをご覧ください。

 ファイル名、シート名、セル位置、取得方法、格納先変数と書いてあります。先ほど見た「Excel 操作(値の取得)」のプロパティ画面とほとんど同じですが、1カ所だけ違います。こちらは、「セル(行)」と「セル(列)」に分かれています。

 セル位置以外のファイル名、シート名、取得方法、格納先変数については考え方は同じなので、説明は省略します。

 「Excel 操作(値の取得 2)」は、「セル(行)」と「セル(列)」、つまり、セル位置を「セルの行」と「セルの列」の2つに分けて指定することができますと説明しましたが、正にここの機能が違います。

 さて、再び、ゴーヤンのテレワーク報告書を見ながら、セル位置を確認いたしましょう。

ゴーヤンのテレワーク報告書

 ゴーヤンのテレワークのテレワーク報告書の中から、実施日の情報を取得するとします。

 実施日の「2022年8月4日」の情報は、行番号「2」,列番号「F」のところに書かれています。手作業で一つずつ設定する場合には、「セル(行)」の欄に「値⇒2」、「セル(列)」の欄に「値⇒F」と入力するとOKです。

しかしながら、一つずつ手作業で情報の入ったセル位置を毎回セットするのは大変面倒ですし、そもそも全然効率的ではないですよね。さらに、「セル(行)」「セル(列)」と2つに分かれると余計手間では?と思われるかもしれませんね。しかし、実はこの機能は大変便利なのです。

 そもそも、WinActorのシナリオ作成では、手作業で一つ一つデータを設定することは想定していません。そんなことをしていると「ロボットを使って効率的に」ということが実現しませんよね。そこで、それぞれ「変数」を設定して、あとから「変数の設定」などを行って、自動的にセル位置情報が変わっていくような仕組みを作ります。

 したがって、例えば、「セル(行)」の欄には「セルの行」、「セル(列)」の欄には「セルの列」といった感じで設定しておけばOKです。簡単でしょう?

 以上で「Excel 操作(値の取得2)」のプロパティ設定は終了です。入力が完成したら「更新」をクリックします。これで、あとは「変数の設定」を実行すればOKということです。

あれれ?結局、「Excel 操作(値の取得2)」も適当に名前をつけるということですか? 簡単ですが、なんかよくわからないですーー

チャッピー
チャッピー
ゴーヤン
ゴーヤン

ここでは「Excel 操作(値の取得2)」のプロパティ画面をみて、「Excel 操作(値の取得)」との違いがわかれば十分ですよ。慌てなくても大丈夫だよ。順番に勉強しましょう!

Excel 操作(値の設定・値の設定2)

Excel操作(値の取得2)のプロパティ画面

 

「Excel 操作(値の設定)」について説明いたします。

 「Excel 操作(値の設定)」とは、WinActor上において「変数の設定」で予め指定した変数に保管されている情報(データ)をエクセル上に設定する(書き込む)操作です。「Excel 操作(値の設定)」と「Excel 操作(値の設定 2)」の 2 種類あります。

 次に、「Excel 操作(値の設定)」と「Excel 操作(値の設定 2)」のプロパティ画面をみてみましょう。

Excel 操作(値の設定 )のプロパティ画面
Excel 操作(値の設定 2)のプロパティ画面

「設定値」という項目がありますが、これはエクセル上に設定したい(書込みたい)情報を保管している変数名を入力します。値の取得の説明の際に、例えば「テレワーク情報」を格納先変数名とすると書きましたので、この変数の持つ情報をエクセル上に設定したい場合には「設定値」の欄に「テレワーク情報」とすればよいのです。

 ファイル名は、WinActorが保管してる情報を設定したいエクセルファイル名となります。名称は、すでに説明したとおり、何でもOKです。あとから「変数の設定」で整理します。シート名についても同様です。

 セル位置又はセル(行)&セル(列)については、WinActorが保管してる情報を設定するセル位置を指定します。一つずつ手作業で設定する場合には、セル位置情報を入力しますが、通常は、自動的に連続する作業を実行させるので、変数を使います。

「Excel 操作(値の取得)」でエクセル➡WinActor、
「Excel 操作(値の設定)」でWinActor➡エクセル
という情報の受け渡しだね。
イメージが掴めてきたよ。

チャッピー
チャッピー
情報の受け渡しイメージ
ゴーヤン
ゴーヤン

それはよかったです。では今回の勉強はここまで!
綺麗なお花の写真を見て、ゆっくりしてください。ハイビスカスのお花だよ~
次回をお楽しみに!

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