RPA初心者向け講座

RPAとは何か?

2022年9月5日

RPA初心者向け講座❶

RPA初心者向け講座
RPA初心者向け講座

RPA(Robotic Process Automation:ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、これまでに人間が手作業で行っていた業務をソフトウェアのロボットに任せ、自動化していく技術のことです。この講座では、RPAの初心者さま向けにWinActorに関するシナリオの作り方やデータ設定の原理について説明。

第1回 RPAとは何か?
第1回 RPAとは何か?

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、手作業で行っていた業務をソフトウェアのロボットに任せ、自動化する技術です。エクセルを使用して日々の事務を進めておられる方が多いので、作業を自動化で飛躍的に効率が上がります。

第2回 エクセル操作
第2回 エクセル操作

Excel 操作(値の取得)は、エクセル上の情報(データ)をWinActorに「取得」し「変数の設定」で予め指定した変数に取り込む操作、Excel 操作(値の設定)は、WinActorの変数に保管されている情報をエクセル上に書き込む操作です。

第3回 繰り返し操作とカウントアップ
第3回 繰り返し操作とカウントアップ

「繰り返し操作」とは、同様の作業を繰り返し実施したい場合に、事前に繰り返す回数などを指定してその回数分を実施するための操作です。ロボット(パソコン)による単純作業の自動化には欠かせない操作です。カウントアップとペアで使います。

第4回 配列操作の基本
第4回 配列操作の基本

「配列」は、変数の箱を並べたイメージで考えるとわかりやすいと思います。一直線に並べたものが「1次元配列」、平面的に並べたものが「2次元配列」です。1次元配列の場合、自動的に「配列[1]」「配列[2]」「配列[3]」・・・と番号を振ってくれます。

第5回 配列操作の応用
第5回 配列操作の応用

配列操作の応用でセル座標情報を配列に取り込み、コンピューターに覚えさせます。後から実際のデータを自動的に拾いに行くときに便利だからです。配列はインデックスで管理するので、簡単に大量の情報をコンピューターに覚えさせることができます。

第6回 エクセルファイルの自動開閉
第6回 エクセルファイルの自動開閉

多数のエクセルファイルを自動集計するためには、自動的に開いたり、閉じたりすることが必要不可欠です。ファイル名を個別に指定せず、RPAが自動的に順次エクセルファイルを開くと汎用性が高まります。「ファイル一覧(ファイル名)取得」を活用します。

第7回 2次元配列操作
第7回 2次元配列操作

WinActorの2次元配列のイメージは、正に縦横の平面上に箱が並べられているイメージです。エクセルシートとよく似ていると思いませんか?この特徴をシナリオ作成に活かします。2次元配列の割り当てイメージを考えます。エクセルシートと全く同じです。

第8回 セル位置の情報取得
第8回 セル位置の情報取得

エクセルの自動集計に関するシナリオ作成について詳しく説明します。まずは、冒頭の「2次元配列操作(初期化)」及び「グループ:セル位置取得」に関するシナリオ作成について説明いたします。 「グループ」のボックスを設置し、各工程ごとにわけて整理します。

第9回 全情報の取得シナリオ
第9回 全情報の取得シナリオ

全ファイルデータ取得について説明します。各テレワーク報告書から情報を取得し、配列情報として保管します。ポイントは「ファイル一覧(ファイル名)取得」で取得したファイル名を用い、これを「Excel開く(前面化)」を使って開くところです。

第10回 全情報の設定シナリオ
第10回 全情報の設定シナリオ

全ファイルデータ設定について説明します。ポイントは、エクセルシートと2次元配列の構成が類似してるところを応用した情報処理です。2次元配列上での割り当てイメージ図で要確認します。最後に「Excel操作(名前を付けて保存)」で書き込みが完成です。

第11回 全シナリオの総括
第11回 全シナリオの総括

変数の初期値は自分で設定します。その整理はシナリオの最終確認として極めて重要です。ミスの見落としを防ぐために、工程のグループごとに大別し、初期値設定の要否で区別することで見やすく再配置することがお薦めです。エラー発生の最大の原因は変数設定の誤りです。

第12回 シナリオの汎用性(最終回)
第12回 シナリオの汎用性(最終回)

新しい課題にチャレンジするにあたり、変数の初期値設定等を少し変えるだけで、これまでに作成したシナリオ操作の骨組みをそのまま活用できることをご紹介いたします。このシナリオの汎用性の高さを実感してくださいませ。シナリオ自体の構成は何も変更する必要はないのです。

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RPA初心者向け講座
第1回 RPAとは何か?
第2回 エクセル操作
第3回 繰り返し操作とカウントアップ
第4回 配列操作の基本
第5回 配列操作の応用
第6回 エクセルファイルの自動開閉
第7回 2次元配列操作
第8回 セル位置の情報取得
第9回 全情報の取得シナリオ
第10回 全情報の設定シナリオ
第11回 全シナリオの総括
第12回 シナリオの汎用性(最終回)
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RPAとは

 「RPA(Robotic Process Automation:ロボティック・プロセス・オートメーション)」は、これまでに人間が手作業で行っていた業務をソフトウェアのロボットに任せ、自動化していく技術のことです。

 業務効率化や生産性向上を実現するテクノロジーとして注目を集めており、現在、実際に民間企業や自治体等における導入が進んでいると言われています。

 この講座では、「WinActor」として知られるソフトウェアを題材としてその活用方法をご紹介いたします。

 WinActor の特徴は、Windows 端末のあらゆる操作手順を「シナリオ」として学習し、今まで人間が手作業で行っていた業務を自動化できる点です。プログラムなどの知識がなくても、直感的な操作を可能にして、できる限りわかりやすく設計されていることが最大のメリットとうたわれています。

 VBA(Visual Basic for Applications:ビジュアルベーシック・フォー・アプリケーション、プログラミング言語。 Excel 等の「マクロ」を使用し、そのプログラム記述を見ると確認できる。)などの様々なプログラミング言語を最初から勉強するのは大変なので、それと比べると簡単だと思います。

 ただし、シナリオの作り方やデータ設定の原理を理解しないと、「そもそもどのような形で日常の業務を自動化して効率化を図れるのか?」や「シナリオを作ると言っても、WinActor が常に手軽に利用できる環境にないので、どのように動かすの?」といった疑問が払しょくできず、結局は縁遠いものとなっていると思います。

 実際、WinActor のマニュアルや Web で掲載されている e-ラーニング等を見ても、全然わからないというのが実感ではないでしょうか。

鬱蒼とした森に沈む夕日。

 WinActor 活用する方法はいろいろ考えられますが、実務的に幅広く利用できる方法を考慮すると、多くの皆さまは、「エクセル」を使用して日々の事務を進めておられると思いますので、その作業を自動化すると飛躍的に効率が上がると思われるケースが多数あります。

WinActor起動

 WinActor の起動は、エクセルやワードなどと同様に、アイコンをダブルクリックするとソフトウェアが立ち上がります。

 開始画面では「新しいシナリオを作成する」、又は「シナリオファイルを開く…」を選びます。

 「新しいシナリオを作成する」を選ぶと、次のようにシナリオと書かれた四角い青枠が現れ、その中に「開始」、「終了」そして何も記載されていない青枠 BOX が出てきます。

 WinActor を動かすシナリオは、この青枠BOX 中に、順次、必要な動作等を書き込んでいくことになります。

 ただし、正確には、青枠 BOX の中に文字を書き込むのではなくて、左側のメニューから必要なファンクションを選び、メニューから青枠 BOX に、必要なアイテムをドラッグして置くと、自動的にシナリオの流れを示す矢印が出現し、シナリオに組み込まれます。

※「ドラッグ」とは、マウスのボタンを押したままマウスを移動させることで、アイコンやファイル等の移動に使います。例えば、動かしたいアイコンの上でマウスのボタンを押し、そのままボタンを離さずにマウスを動かしていくと、マウスといっしょにアイコンも動きます。このように対象物をマウスで運ぶ行為をドラッグと言います。

海岸に続く尾根の上に太陽が輝いている。遠くでは車が道を走っている。

※「WinActor」でシナリオを作成する際には、このドラッグ作業が頻繁に出てきます。

 通常、青枠BOX の上に、対象物をマウスで運ぶと自動的に中に入っていきますが、時には、中に組込むのに大変苦労する場合もあります。対象のサイズや重ねる位置を工夫して乗せるとよいでしょう。

サンプル課題(テレワーク報告書の集計)

 最近、皆さまの職場においても、テレワークの機会が増えているのではないでしょうか。社員の皆さまが全く自由にテレワークを実施できるところもあれば、自由に計画は立てることができるが、あとで報告書を出す必要がありますというところもあると思います。

 こうしたテレワークの報告書に限らず、社員の皆さまにアンケートや調査票などを配って、これらをメールなどで集約し、誰かが集計するという機会もあるのではないでしょうか? エクセルを使って、ブランクフォームの調査票を配るのは簡単ですが、集計作業をもし手作業で実施することを考えると大変です。社員の方々の人数が多いと気が遠くなる作業です。

 さて、ここでのサンプル課題について説明します。

 私ども「神部龍章の部屋」では積極的に「テレワーク」を実施しておりますが、社員に自由にテレワークを実施してもらっているだけでは、全体の進捗管理ができませんので、計画を立てるのは完全に自由ですが、あとから「テレワーク報告書」をその都度、提出してもらっています。

ゴーヤンのテレワーク報告書

 左図は「神部龍章の部屋」の社員「ゴーヤン」のある日のテレワーク報告書です。

 最近は、全員がテレワークなので、各人の報告書のファイル数も多くなってきておりますが、一つ一つファイルを開いて確認するのは面倒なのでRPAを利用することで一つのエクセルファイルにまとめたいと考えています。

 そうすると、日々のテレワークの進捗状況や社員ごとの比較もできるようになるので大変便利です。

テレワーク集計表
ゴーヤン
ゴーヤン

皆さま、こんにちは。ゴーヤンです。いつも弟子だと申しておりますが、実は社員だったのです。
テレワークで頑張っております。一緒にRPAを勉強いたしましょう!

変数の設定

 先ほど、「新しいシナリオを作成する」を選ぶと、次のようにシナリオと書かれた四角い青枠が現れ、その中に「開始」、「終了」そして何も記載されていない青枠 BOX が出てきます。WinActor を動かすシナリオは、この青枠BOX 中に、順次、必要な動作等を書き込んでいくことになります。・・・と紹介しましたが、実は、必要な動作を選択して、この青いBOXに入れても動かないのです。

 各動作ついては、たしかに青枠BOXの中に並べていくのは間違いないのですが、それぞれ「変数の設定」が必要になります。

 変数とは、数値や文字列を入れるための領域、つまり、数値や文字列を入れたり出したりするための箱のようなものです。

 人間が手作業で行っていた業務を自動化するといっても、コンピューター自身が勝手に考えて動作するのではないので、予め細かく条件設定等が必要であることは言うまでもありません。

 「変数の設定」は、ロボットに自動で作業を行ってもらう際に、必要不可欠な条件設定等を行うプロセスです。

 WinActor では、「変数一覧」の中で、動作に必要な変数の設定を行うことができます。

 画面左上の「表示(V)」をクリックすると左図の選択リスクが出てきますので、「データ一覧 Ctrl+3」をクリックしてください。

 変数一覧画面が現れます。

変数一覧画面

 変数を設定するには、プラス「+」マークをクリックします。

変数一覧画面 [+]をクリックしたあとの画面

今回の講座は以上です。実は私もテレワークをやっているのだ。
この続きは次回をお楽しみに!

チャッピー
チャッピー

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