中検合格講座
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次回の第114回検定試験は、2025年3月23日(日)です。
筆記試験の構成と配点
筆記(選択式・記述式)100点満点においては、第1問から第5問までの計41問で構成され、基本的には問題形式も毎回同じスタイルで出題されています。筆記試験でも65点以上を取る必要があります。
第1問 発音の問題(計10問、配点20点(各2点))
(1)~(5) 声調の組み合わせが同じものを選ぶ
(6)~(10) 正しいピンイン表記を選ぶ
第2問 空欄埋め問題(計10問、配点20点(各2点))
(1)~(10) 文中の空欄を埋めるのに正しいものを選ぶ
第3問 語順の問題(計10問、配点20点(各2点))
(1)~(5) 日本語の意味に合う正しい語順の中国語文を選ぶ
(6)~(10) 日本語の意味に合う正しい語順の中国語文を作る際に[ ]に入れる単語を選ぶ
第4問 長文読解の問題(計6問、配点20点((1)~(6):3~5点・各回で異なる))
(1)~(5) 長文中の空欄を埋めるのに適当なもの(適当ではないもの)を選ぶ
(6) 本文の内容と一致する(一致しない)ものを選ぶ
第5問 作文の問題(計5問、配点20点(各4点))<筆記試験>
(1)~(5) 日本語を中国語に訳す(簡体字で書く)
第1問の前半5題 声調
《組み合わせが同じ声調を選ぶ問題》
第1問の前半5題は、声調の組み合わせが同じものを答えの選択肢4つの中から選びます。
中国語においては、漢字一つずつに「四声」という4つの声調があり、声調の上がり下がりが違うと全く通じません。
例えば、問題「完成」、選択肢「①原来 ②解决 ③研究 ④感到」の場合、
完成 wán chéng(第2声+第2声)なので、これと同じ声調の組み合わせのものを選びます。
①原来 yuán lái (第2声+第2声)これが正解!
②解决 jiě jué (第3声+第2声)
③研究 yán jiū (第2声+第1声)
④感到 gǎn dào (第3声+第4声)
それでは、これはどうでしょうか。
問題「运动」、選択肢「①条件 ②健康 ③散步 ④代表」の場合、
运动 yùn dòng (第4声+第4声)(ちなみに、「运动」は、「運動」の簡体字です。)
①条件 tiáo jiàn (第2声+第4声)
②健康 jiàn kāng (第4声+第1声)
③散步 sàn bù (第4声+第4声)これが正解!
④代表 dài biǎo (第4声+第3声)
《声調の勉強法》
要するに、知っていないと答えられないので、本格的に対策を講じるには、一つ一つ覚えるしか手はない訳ですが、それはあまり楽しい勉強方法だと言えませんよね~。そもそも、皆さまご承知のとおり、そもそも、中国語のネイティブスピーカーの方々は、学校の授業で四声を頭に叩き込んだのではなくて、日常生活の中で自然に身につけていますよね。
不自然な勉強方法は長続きしません。私たちも同様に中国語の勉強を進める過程において、自然に身に着ければよいと思います。中国語の勉強では、読む練習と聞く練習が必須ですが、これらを実践するときに、声調の上がり下がりを意識して練習しないと上達しないので、そのように練習されると思います。そうすると「語感」が自然と身についてくるので「心配無用」です。
皆さま、こんにちは。チャッピーです。
そもそも、検定試験は満点を取る必要がないよね?
「5問のうち、3問程度正解すればOK!!」と考えておけば、気楽にクリアーできそうな気がしてくると思うぞ。
チャッピーさん、そうかもしれないけど、それはどうでしょうね?
でも、「気楽にクリアーできそうな気がしてくる」のは大事なことだね。
第1問の後半5題 ピンイン
《正しいピンイン表記を選ぶ問題》
第1問の後半5題は、正しいピンイン表記を答えの選択肢4つの中から選ぶ問題だよ。
例えば、問題「工业」(「工業」の簡体字)のピンイン表記は「gōng yè」なので、これを選択肢の中から選びます。
問題「服务」(「服務」の簡体字)のピンイン表記であれば「fú wù」です。
この設問も、知らないと答えられないので、本格的に対策を講じるには、一つ一つ覚えるしか手はない訳ですが、それはあまり楽しい勉強方法だと言えません。良い方法が一つあります。
パソコンで文章を書くときに、皆さまはどのような変換を使っているでしょうか?ローマ字変換を使っているならば、中国語の文章作りも比較的簡単に習得できますよ。言語設定で「中国語(簡体字、中国)Microsoft Pinyin」というものを追加してください。この設定に切り替えるとローマ字変換の感覚で、ピンインを打ち込むと簡体字の候補が自動的に表記されます。この機能を用いて文章を作る練習をすると、ピンインが自然と身に付きます。
検定試験は満点を取る必要はないので、この設問についても「5問のうち、3問程度正解すればOK!!」と考えると、気楽にクリアーできそうな気がしてくるぞ。
僕は全問正解を目指して勉強してほしいよ~
以上のとおり、「声調」と「ピンイン表記」については、勉強の過程で自然に身に着ける戦法!とすれば、特段、机に向かってせっせと暗記するといった時間が不要になると思います。
第1問については、「10問中、6問は正解すること」を目指すのはいかがでしょうか。
いい考えでしょう?
ちなみに、4つの選択肢から選ぶ方式なので、当たる確率は4分の1(25%)だね。
つまり、10問全部に同じ番号を選んでも、確率の計算上、2~3問は正解するのだよ。
ふっふっふ。
声調については「語感」を自然と身につけて、そして、ピンイン表記については「中国語(簡体字、中国)Microsoft Pinyin」でピンイン変換を用いて文章を打つことを続けているとこちらも自然と身に付きますよ。ファイト!!
当たる確率を6割程度にするのは、困難なことではなさそうだね。
はっはっは
・・・
第2問 空欄埋め
《文中の空欄を埋める問題》
第2問は、文中の空欄を埋めるのに正しいものを答えの選択肢4つの中から選びます。
(例題)問題文「为了减肥,他每天只吃两( )饭。」、選択肢「①场 ②遍 ③趟 ④顿」の場合、( )の中に入れるのはどれが正しいかを答える問題です。
問題文には空欄がありますが意味は、「体重を減らすために、彼は1日2食しか食べません。」ということから、1日2食に着目して正しい単語を選びます。
ところで、中国語の初心者の方でも、「减肥」を見てダイエットのことかな?、「每天」というのは、もしかして毎日ということ?、「饭」はご飯?といった感じで想像できた方、かなりセンスがいいと思います。
現代の中国語においては、台湾・香港・マカオといった一部の地域を除き、「簡体字」を使っているので、私たちにとっては、最初は少し読みにくいという問題がありますが、漢字の意味が若干違う場合を除けば、漢字が示す意味はほとんど日本語と同じなので、実のところ初心者の方でもすでに読む能力はかなり高いと思います。
さて、この問題は、結局のところ、1日2食の1食、2食を数えるときに、どの漢字を使うのかを知っているかどうかに依存します。
もし、予め勉強して知っていれば、問題をぱっと見ただけで答えられるということです。食事の回数を数えるときには、「④顿」を使います。要するに解答のポイントをマスターすれば、正解率も自然と上がってきます。イメージはつかめたかな?
第3問の前半5題 語順
《正しい語順の中文を選ぶ問題》
第3問の前半5題は、日本語で示された文章の意味に合う正しい語順の中国語文を答えの選択肢4つの中から選びます。
(例題)問題文「わたしはきのう5 時間アルバイトをしました。」に対して、正しい語順の中国語文を選びます。答えの選択肢4つの中に答えが書いてあります。
例えば、解答を考えるのはこんな感じ。これから、順番に詳しく説明していくので、まず、ここでは、イメージとしてみてね。大切なことは何を勉強すればよいかを知ることです。
《語順の勉強イメージ》
この問題では、次に掲げる中国語の語順について知識があれば、すぐに解答できます。<語順の勉強イメージ>
- 中国語の語順の基本は、主語+述語(動詞)+目的語
- 副詞(例えば、時間、場所、頻度、程度など)は、動詞の前に置くこと
- 「動詞+了」の形で、動作・行為の実現・完了を表すこと (※この「了」はアスペクト助詞と言います。)
- 解答の選択肢には、「打工」(アルバイトをする)という離合動詞が出てきますが、数量などの程度を示すときには、単語が分離して、「打+(数量)+工」の形になること(※「打工」は、「打」(動詞)+「工」(目的語)が一つになった2音節動詞で、2つの形態素が分離するときがあり、「離合動詞(または離合詞)」と呼ばれています。)
- 目的語の名詞の前に数量を置く形式を「数量目的語」といいます。「五个小时工」という形式です。
したがって、「我昨天打了五个小时工。」という順序になります。
イメージはつかめたかな?この例題のように、離合動詞の問題は、毎回高い頻度で出題されていますので、このパターンを覚えておけば、問題をぱっと見ただけで答えられるということだよ。
神部龍章の部屋からのご案内
【お知らせ➀】
中検合格講座「第8章 中検3級傾向分析(ピンイン)」において、音声教材を追加いたしました。各単語の発音の習得にご活用ください!
【おしらせ②】
このたび、神部龍章の部屋においてオリジナルYouTube動画(中国語カラオケ🎤:月亮代表我的心、夜来香、后来)を作成しました。中検合格講座「第6章 中国語のカラオケを歌ってみよう!」をご覧くださいませ♪♪♪
【おしらせ③】
新たな試みとして、講座をご覧いただいている読者の方々が実力確認を行われることを手助けするための教材として「第1回模擬試験(筆記)中国語検定試験3級」を独自に作成しました。ぜひお試しくださいませ。