中国語文法講座⑦
中検合格講座
欢迎参加神部龙章的中文讲座!
次回の第114回検定試験は、2025年3月23日(日)です。
「補語」とは、動詞/形容詞の後について話し手の意図することを正確に伝達するものです。動詞/形容詞が持つ意味だけでは説明しきれない内容を補語を使って意味を補完して明確にします。中国語特有の使い方です。
1.結果補語の用法
「結果補語」とは、動作行為の結果を表す補語のことを言います。
「動詞+結果補語(単音節動詞(1字の動詞)/形容詞)」の形で用います。
「結果補語」は、動詞と一体化して広い意味での「複合動詞」を構成します。
「動詞+結果補語」は、複合動詞となるので、動詞に続く目的語や助詞「了」などは、「動詞+結果補語」の後に付けます。
ちょっと待ってください。なんか難しいですよ。
おや?どなたですか?難しいですか?
皆さま、初めまして。チャッピーと申します。今回から参加させていただきます。中国語特有の文法を勉強したいのです。
Welcome!チャッピーさん。
結果補語は、なにか動作を行って、その結果、どうなったのかということをまとめて話す訳です。例えば、動作「聞く」+結果「わかる」、つまり「聞いてわかる」ということを「動詞+結果補語」の形で表します。具体例について順に説明します。
(1)動詞+結果補語(単音節動詞(1字の動詞))
- 我听懂了他的话。(私は彼の話を聞いてわかりました。)
- 動詞「听」は「聞く」、動詞「懂」は「わかるようになる」という意味です。
- 「听(動詞)+懂(結果補語)」の形で、「聞いてわかる」。
なるほどね。「听懂了」の「了」は動作・行為の実現・完了を表す「アスペクト助詞」というものだね。5)助詞「了」で勉強したよ。
そのとおり。繰り返すけど、「動詞+結果補語」は、複合動詞となるので、動詞に続く目的語やアスペクト助詞「了」などは、「動詞+結果補語」の後に付けます。
OK! 語順は「听懂了」ですね。よくわかりました~
我听懂了他的话。 |
wǒ tīng dǒng le tā de huà 。 |
私は彼の話を聞いてわかりました。 |
◆語順の説明 我(主語)+听懂(動詞+結果補語)+了(アスペクト助詞)+他的话(目的語)。 |
<単語帳> 听懂:(動詞+結果補語)聞いてわかる |
(2)動詞+結果補語(形容詞)
- 孩子们玩累了。(子供たちは遊び疲れました。)
- 動詞「玩」は「遊ぶ」、形容詞「累」は「疲れた」という意味です。
- 「玩(動詞)+累了(結果補語)」の形で、「遊び疲れた」。
孩子们玩累了。 |
hái zǐ men wán lèi le 。 |
子供たちは遊び疲れました。 |
◆語順の説明 孩子们(主語)+玩累了(動詞+結果補語)。 |
<単語帳> 玩累了:(動詞+結果補語)遊び疲れる |
2.「在」を用いる結果補語〔動詞+在(結果補語)+場所(目的語)〕
動詞+在(結果補語)+場所(目的語)という構造で、動作の結果、場所が示すところに残存していることを表します 。
さっきの「聞いてわかる」は日本語と発想が同じなのでわかりやすいですが、こちらは分解して考えると「住んで日本にいる」、つまり「日本に住んでいる」という発想なので、ちょっとわかりにくいかもね。
結構よく使います。覚えてくださいね。習うより慣れろです!
動詞「住(住む)」だけでは、今も住んでいるのかどうか具体的にわかりませんが、結果補語の「在」+場所(「在」の目的語))が付くことで、現在も日本に住んでいることがはっきりします。
この語順は知らないと必ず間違えるね。いい勉強になるよ。
「動詞+在(結果補語)+場所(目的語)」だ!
其实我是住在日本的。 |
qí shí wǒ shì zhù zài rì běn de 。 |
実は、私は日本に住んでおります。 |
◆語順の説明 其实(副詞)+我(主語)+是住在日本的(「是~的」構文)。 ・住在日本➡住在(動詞+結果補語)+日本(目的語) |
<単語帳> 其实:(副詞)実は、実際は |
中国語特有の補語のうち、まずは「結果補語」について勉強しました。しっかり復習してくださいね~
神部龍章の部屋からのご案内
【お知らせ➀】
中検合格講座「第8章 中検3級傾向分析(ピンイン)」において、音声教材を追加いたしました。各単語の発音の習得にご活用ください!
【おしらせ②】
このたび、神部龍章の部屋においてオリジナルYouTube動画(中国語カラオケ🎤:月亮代表我的心、夜来香、后来)を作成しました。中検合格講座「第6章 中国語のカラオケを歌ってみよう!」をご覧くださいませ♪♪♪
【おしらせ③】
新たな試みとして、講座をご覧いただいている読者の方々が実力確認を行われることを手助けするための教材として「第1回模擬試験(筆記)中国語検定試験3級」を独自に作成しました。ぜひお試しくださいませ。