中検合格講座
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次回の第117回検定試験は、2026年3月22日(日)です。
1.3級筆記試験の構成と配点
筆記(選択式・記述式)100点満点においては、第1問から第5問までの計40問で構成されています。※第114回試験より問5の中文作文の出題数が1題減り全4題に変更されました。
3級筆記試験においては65点以上を取る必要があります。
なお、実際の試験問題文は、日本中国語検定協会「試験問題・解答」をご参照ください。
第115回(2025年6月)3級問題と解答
3級問題の出題概要
- 第1問 発音の問題(計10問、配点20点(各2点))
- (1)~(5) 声調の組み合わせが同じものを選ぶ
- (6)~(10) 正しいピンイン表記を選ぶ
- 第2問 空欄埋め問題(計10問、配点20点(各2点))
- (1)~(10) 文中の空欄を埋めるのに正しいものを選ぶ
- 第3問 語順の問題(計10問、配点20点(各2点))
- (1)~(5) 日本語の意味に合う正しい語順の中国語文を選ぶ
- (6)~(10) 日本語の意味に合う正しい語順の中国語文を作る際に[ ]に入れる単語を選ぶ
- 第4問 長文読解の問題(計6問、配点20点((1)~(5):3点・(6):5点))
- (1)~(5) 長文中の空欄を埋めるのに適当なものを選ぶ
- (6) 本文の内容と一致しないものを選ぶ
- 第5問 作文の問題(計4問、配点20点(各5点))<筆記試験>
- (1)~(4) 日本語を中国語に訳す(簡体字で書く)※第114回試験から出題数が4問になりました。
2.3級筆記試験問題の解説
第1問 声調とピンイン
- 第1問の前半5題は、声調の組み合わせが同じものを答えの選択肢4つの中から選びます。
- 後半5題は、正しいピンイン表記を答えの選択肢4つの中から選ぶ問題です。
- 声調とピンイン問題の対策については、中検3級傾向分析ピンイン編にて詳しく解説していますのでご参照ください。
第2問 空欄埋め
- 第2問は、文中の空欄を埋めるのに正しいものを答えの選択肢4つの中から選びます。
(1)量詞「张」
- 適切な量詞を選ぶ問題です。
- 「壁に絵が1枚掛けてあります。」といっていますので、「絵」の量詞を選びます。
- 量詞「张」は、絵のほか、紙・皮・写真・切符・卒業証書・賞状・契約書・紙幣など開いたり延ばしたりできるものや小麦粉など練って円盤状に焼いた食べ物などの数を数える量詞です。枚。
- 墙上挂着一张画儿。
- 墙上(主語/場所)+挂(動詞)+着(アスペクト助詞)+一张画儿(目的語)。
- ➡一张画儿(目的語):一(数詞)+张(量詞)+画儿(名詞)
(2)前置詞「给」
- 適切な前置詞を選ぶ問題です。
- 「今晩私はあなたに電話します。」といっています。
- 前置詞「给」は、動作を与える又は差し上げる相手に対して、「~に」。
- 今晚我给你打电话。
- 今晚(時間)+我(主語)+给你(前置詞句)+打(動詞)+电话(目的語)。
- 詳しくは中国語文法講座16)前置詞「给」をご覧ください。
(3)前置詞「离」
- 適切な前置詞を選ぶ問題です。
- 「開演まであと10分あります。」といっています。
- 前置詞「离」は、現在からある時点までの期間を示し、「~まで」。
- 离开演还有十分钟。
- 离开演(前置詞句)+还(副詞)+有(動詞)+十分钟(目的語)。
- 詳しくは中国語文法講座16)前置詞「离」をご覧ください。
(4)副詞「在」・語気助詞「呢」
- 副詞「在」の用法に関する問題です。
- 「彼はテレビを見ているところです。」といっています。
- 副詞「在(zài)」は、〔在+動詞(+目的語)〕〔在+動詞(+着)+目的語+呢〕の形で、動作・行為の進行や状態の持続を示し、「・・・しているところです」。
- 他在看电视呢。
- 他(主語)+在(副詞)+看(動詞)+电视(目的語)+呢(語気助詞)。
- 詳しくは中国語文法講座4)副詞「在」をご覧ください。
(5)方向補語の派生義「起来」
- 副詞に関する問題です。
- 「そのことは誰でも知っています。」といっています。
- 副詞「都(dōu)」は、〔主語+副詞「都」+述語〕の形で、述語の示すことが主語の示す人/事物に例外なく適用される場合を表して、「(主語が示す、すべて/全部が)・・・する」。
- 这件事谁都知道。
- 这件事(主題)+谁(主語)+都(副詞)+知道(動詞)。
- 詳しくは中国語文法講座4)副詞「都」をご覧ください。
(6)「是~的」構文
- 「是~的」構文に関する問題です。
- 「あなたは誰に中国語を習ったのですか。」といっています。
- 「是~的」構文は、「是~的」の「~」に入る言葉(時間、場所、方法など)に力点を置いて表現するときに用いる構文です。
- 「主語+是+動詞句+的+目的語」の形で用いる場合もあります。
- 構造助詞「的」は、それ自体の意味を持ちません。
- 前置詞「跟」は、「~に(・・・を学ぶ)」。
- 你是跟谁学的中文?
- 你(主語)+是跟谁学的(「是~的」構文)+中文(目的語)?
- ➡是跟谁学的(「是~的」構文):是(動詞)+跟谁(前置詞句)+学(動詞)+的(構造助詞)
- 詳しくは中国語文法講座2)「是~的」構文をご覧ください。
(7)助動詞「会」
- 助動詞に関する問題です。
- 「明日は雨が降らないだろう。」といっています。
- 助動詞「会」は、ある事柄が実現する可能性を示し、「・・・するはず」。明天不会下雨吧。否定形「不会」は、「・・・するはずがない/・・・しないだろう」。
- 語気助詞「吧」は、推量や確認を柔らかく表しています。
- 明天不会下雨吧。
- 明天(時間)+不(副詞/否定)+会(助動詞)+下(動詞)+雨(目的語)+吧(語気助詞)。
- 詳しくは中国語文法講座15)助動詞「会」をご覧ください。
(8)疑問代詞「怎么」
- 適切な疑問台詞を選ぶ問題です。
- 「今日彼はどうして来なかったのですか。」といっています。
- 疑問代詞「怎么(zěnme)」は、「怎么」を述語の前に置いて原因を尋ね「なぜ/なんで/何故/どうして」。「怎么」の後の動詞の前に「不/没/没有」を用いることができます。
- 今天他怎么没来?
- 今天(時間)+他(主語)+怎么(疑問代詞)+没(副詞/過去否定)+来(動詞)?
- 詳しくは中国語文法講座3)疑問代詞「怎么」をご覧ください。
(9)副詞「再」
- 適切な副詞を選ぶ問題です。
- 「雨がやんでから行きましょう。」といっています。
- 副詞「再」には、ある事柄や動作・行為が別の事柄の後に発生・出現することを示し、「~してから・・・する」という使い方があります。すぐに)・・・する」
- 語気助詞「吧」は、提案・推量を柔らかく表しています。
- 雨停了再走吧。
- 条件節{雨(主語)+停(動詞)+了(語気助詞)}+主節{再(副詞)+走(動詞)+吧(語気助詞)}。
- 詳しくは中国語文法講座4)副詞「再」をご覧ください。
(10)関連語句「只有~才・・・」
- 関連語句「只有~才・・・」に関する問題です。
- 「たくさん練習してこそ、中国語が上手になります。」といっています。
- 関連語句「只有~才・・・」は、「~してこそ(そこで初めて)・・・だ」。
- 只有多练习才能学好汉语。
- 只有(接続詞)+多(副詞)+练习(動詞)+才(副詞)+能(助動詞)+学(動詞)+好(結果補語)+汉语(目的語)。
- 詳しくは中国語文法講座18)関連語句「只有~才・・・」をご覧ください。
第3問(前半5題)語順
- 第3問(前半5題)は、正しい語順の文章を答えの選択肢4つの中から選びます。
(1)使役文
- 使役文の語順を尋ねる問題です。
- 使役文は「主語(A)+让+行為者(B)+動詞(行為者の動作)」の形で「AはBに・・・させる」。否定文は、否定を表す副詞「不」を「让」の前に置き「AはBに・・・させない」。
- 「母はわたしに遊びに行くなと言います。」は「妈妈不让我去玩儿。」。
- 妈妈(主語(A))+不(副詞/否定)+让(動詞➀)+我(行為者(B)(兼語))+去(動詞➁)+玩儿(目的語)。
- 詳しくは中国語文法講座14)使役文をご覧ください。
(2)把構文
- 把構文を用いた文の語順を尋ねる問題です。
- 把構文は、「主語+把+名詞(強調対象)+動詞」の形で、強調対象(名詞)を先に述べる構文です。把構文を使うことで「把」に続く名詞のところが強調されます。
- 「あなたはこの荷物を部屋に置いておきなさい。」は「你把这个行李放在房间里。」。
- 你(主語)+把(前置詞/把構文)+这个行李(名詞/強調対象)+放(動詞)+在(結果補語)+房间里(目的語)。
- 詳しくは中国語文法講座15)把構文をご覧ください。
(3)動詞「毕业」
- 動詞「毕业」に関する語順を尋ねる問題です。
- 動詞「毕业」は、「卒業する」。これは基本的には「自動詞」なので、目的語を伴わず、通常、修飾語として「大学」などを修飾語として動詞の前に置きます。中国語独自の構造。「大学毕业」は「大学を卒業する」。
- 「私は来年の3月に大学を卒業します。」は「我明年三月大学毕业。」。
- 我(主語)+明年三月(時間)+大学(修飾語)+毕业(動詞)。
(4)方向補語「来」・数量補語
- 方向補語「来」及び数量補語に関する語順を尋ねる問題です。
- 「方向補語」とは、動作が行われる方向や状態が進む方向を表す補語を言います。方向補語「来」は、通常、動詞の後に置きますが、目的語を伴う場合、「動詞+目的語+来」の順番になります。
- 「数量補語」とは、動詞/形容詞の後に、数値を付け、動作・行為が行われる回数、動作や状態が継続する時間を表す補語です。「一辆车」は数量補語です。
- 動詞「开」は、「(車・船・飛行機・機械など)を運転する/動かす」。
- 「前から1台の車がやって来た。」は「从前面开来了一辆车。」。
- 从前面(前置詞句)+开(動詞)+来(方向補語)+了(アスペクト助詞)+一辆车(数量補語)。
- 詳しくは中国語文法講座8)方向補語、中国語文法講座11)数量補語をご覧ください。
(5)結果補語「在」
- 方向補語「在」に関する語順を尋ねる問題です。
- 結果補語「在」は、「動詞+在(結果補語)+場所(目的語)」という構造で、動作の結果、場所が示すところに残存していることを表します 。
- 前置詞「跟」は、「~と(一緒に・・・する)」。
- 名詞「一起(yīqǐ)」は、「在」「到」などの動詞の目的語に用い、「同じ所/ひとところ」。
- 「私は両親と一緒に住んでいません。」は「我不跟父母住在一起。」。
- 我(主語)+不(副詞/否定)+跟父母(前置詞句)+住(動詞)+在(結果補語)+一起(目的語/場所)。
- 詳しくは中国語文法講座7)結果補語「在」をご覧ください。
第3問(後半5題)語順
- 第3問(後半5題)は、正しい語順の中国語文を作る際に[ ]に入れる単語を答えの選択肢4つの中から選びます。
(6)様態補語
- 様態補語の語順を尋ねる問題です。
- 「様態補語」とは、動詞や形容詞の直後に、構造助詞「得」を伴い、「得」に続くフレーズ等で、動作・行為・状態がどうであるかを具体的に詳しく説明・描写する補語です。
- 様態補語は、動詞のすぐ後に「得・・・」と続ける必要があるため、動詞が目的語を取る場合には、同じ動詞を再度用い、「主語+(動詞)+目的語+同じ動詞+得+様態補語」という構成になります。最初の動詞は省略することもできます。
- 「彼は字を書くのが大変上手です。」は「他字写得很好。」。
- 他(主語)+(動詞省略)+字(目的語)+写(同じ動詞)+得(構造助詞)+很好(様態補語)。
- 詳しくは中国語文法講座9)様態補語をご覧ください。
(7)副詞「也」
- 副詞「也」に関する語順を尋ねる問題です。
- 副詞「也」は、否定の副詞を伴い、〔也+不+動詞〕の形で用い、例えば、「我哪里也不想去。」は、「私はどこにも行きたくない。」。
- 副詞は、就職する動詞(助動詞)/形容詞の直前に置きますが、否定の副詞を用いる際は〔也+不+動詞〕の順。
- 「私はどこへも行きたくありません。」は「我哪儿也不想去。」。
- 我(主語)+哪儿(代詞)+也(副詞)+不(副詞/否定)+想(助動詞)+去(動詞)。
- 詳しくは中国語文法講座4)副詞「也」をご覧ください。
(8)比較文
- 比較文に関する語順を尋ねる問題です。
- 比較文は、「主語A+比+比較対象B+形容詞」の形で、「主語Aは比較対象Bよりも・・・だ」となります。
- 「今日は昨日より少し寒い。」は「今天比昨天冷一点儿。」。
- 今天(主語A)+比(前置詞/比較)+昨天(比較対象B)+冷(形容詞)+一点儿(程度:数詞+量詞)。
- 詳しくは中国語文法講座13)比較文をご覧ください。
(9)アスペクト助詞「着」
- アスペクト助詞「着」に関する語順を尋ねる問題です。
- アスペクト助詞「着」は、「動詞+着」の形で動詞の直後に「着」を用い、状態の持続を表します。
- 「机の上にたくさんの本が置いてあります。」は「桌子上放着很多书。」。
- 桌子上(主語/場所)+放(動詞)+着(アスペクト助詞)+很多书(目的語)。
- 詳しくは中国語文法講座6)アスペクト助詞「着」をご覧ください。
(10)数量補語
- 数量補語に関する語順を尋ねる問題です。
- 「数量補語」とは、動詞/形容詞の後に、数値を付け、動作・行為が行われる回数、動作や状態が継続する時間を表す補語です。
- 「もう一度言ってください。」は「请再说一遍。」。
- 请(動詞/使役)+再(副詞)+说(動詞)+一遍(数量補語)。
- 詳しくは中国語文法講座11)数量補語をご覧ください。
第4問 長文読解
- 第4問は、長文読解の問題です。毎回計6問出題されています。
- 設問(1)から(5)までは、長文本文の中に設定された空欄に適切な用語を入れる問題です。
- 設問(6)は本文の内容と一致しないものを選ぶ問題です。
(1)可能補語
- 接続詞に関する問題です。
- 長文問題ですが、この問題は該当する一文だけを見れば解答できる問題です。
- ここでは「彼女は中国語を勉強したことがありませんが、中国文化にとても興味があります。」と言っています。
- 接続詞「但是」は、複文の後節/下文の主語の前に置き、前節/上文で述べたことと反転の意味を示すことを述べるときに用いて、「しかし/だが/・・・であるけれども」。
- 她没学过中文,但是对中国文化很感兴趣。
- 詳しくは中国語文法講座18)接続詞「但是」をご覧ください。
(2)副詞「就」
- 副詞に関する問題です。
- 長文問題ですが、この問題は該当する一文だけを見れば解答できる問題です。
- ここでは「彼女はとても興奮していて、『飛行機を降りるとすぐに四川料理の匂いを嗅ぎ取った』と言った。」。
- 副詞「就」は、「すぐに/間もなく」。
- 她非常兴奋,说一下飞机马上就闻到了四川菜的味道。
- 詳しくは中国語文法講座4)副詞「就」をご覧ください。
(3)副詞「再」
- 副詞「再」の用法に関する問題です。
- 長文問題ですが、この問題は該当する一文だけを見れば解答できる問題です。
- ここでは「ララはこれらの他に、肉まんを4つ食べられます。」と言っています。
- 副詞「再」は、「除了~再・・・」の形で用い、「(最初に述べたこととは)別に/そのほかに」。
- 拉拉除了这些外, 再能吃四个肉包子。
- 詳しくは中国語文法講座4)副詞「再」をご覧ください。
(4)量詞「件」
- 量詞に関する問題です。
- 長文問題ですが、この問題は該当する一文だけを見れば解答できる問題です。
- ここでは「彼女はわざわざ白い服を着て朝食を食べに行きました。」と言っています。
- 量詞「件(jiàn)」は、上着類の数を数える量詞です。
- 她特意穿了一件白衣服去吃早饭。
(5)名詞「下次」
- 名詞「下次」に関する問題です。
- 長文問題ですが、この問題は該当する一文だけを見れば解答できる問題です。
- ここでは「次回また四川に来てくださいね、歓迎します。」と言っています。
- 名詞「下次(xiàcì)」は、「次回/この次」。
- 欢迎你下次再来四川。
(6)本文の内容と一致しないものを選ぶ
- 本文の内容と一致しないものを選ぶ問題です。
- 今回の問題では、本文の内容と一致しないものを見つけることは比較的容易だと思いますが、確実に得点するには、「消去法」がお薦めです。ただし、試験解答時間に余裕がある場合に限られるので、時間配分をよく考えてから解答することをお勧めします。
- 各設問の正誤を確認して参りましょう。
- ➀の文章では「毎回朝ごはんを食べに行くとき、私はいつもララほどたくさん食べません。」と書かれています。これは本文の内容と一致します。
- ➁の文章は「ララは中国語が話せませんが、中国文化が大好きです。」と書かれています。これも本文の内容と一致します。
- ④の文章は「四川に初めて来た拉拉さんは饅頭が大好きです。」と書かれています。これも本文の内容と一致します。
- ➂の文章は「食べ過ぎて店主にからかわれたララは不機嫌です。」と書かれていますが、こうした内容はありませんので、これは本文の内容と一致しません。
- したがって、答えは➂です。
第5問 中文作文
- 第5問は、中文作文の問題です。計4問出題されています。※第114回試験から出題数が4問になりました。
- 中文作文では簡体字を正確に記述できなければ正しく解答できませんので、日頃から簡体字を書く練習をしてくださいね。紙に丁寧に書き、正しく簡体字を書く練習をしておくと本番でも慌てないと思います。
(1)疑問代詞「怎么」・「是~的」構文
- 疑問代詞「怎么」及び「是~的」構文の用法が解答の鍵となる問題です。
- 疑問代詞「怎么(zěnme)」は、〔怎么+動詞〕の形で疑問文に用い、動作の方式を尋ねます。「どう/どのように/どんな風に」。
- 「是~的」構文は、「是~的」の「~」に入る言葉(時間、場所、方法など)に力点を置いて表現するときに用いる構文です。
- 単純に「你怎么来的?」でも何となく意味は通じますが、「来たこと自体」を尋ねているのではなく「どうやって来たのか」ということを聞いていますので、この部分を強調するために「是~的」構文を使うと質問の意味が明確になります。
- 「あなたはどうやって来たのですか。」は「你是怎么来的?」。
- 你(主語)+是(動詞)+怎么(疑問代詞)+来(動詞)+的(構造助詞)?
- 詳しくは中国語文法講座3)疑問代詞「怎么」、中国語文法講座2)「是~的」構文をご覧ください。
(2)アスペクト助詞「过」
- アスペクト助詞「过」の用法が解答の鍵となる問題です。
- アスペクト助詞「过」は、「動詞+过」の形で、動詞の直後に「过」を用い、経験を表します。
- 「数量補語」とは、動詞/形容詞の後に、数値を付け、動作・行為が行われる回数、動作や状態が継続する時間を表す補語です。目的語が地名や人名の場合、「動詞+目的語+数量補語」の順番でもOKです。
- 「私は中国に2回行ったことがあります。」は「我去过中国两次。」。
- 我(主語)+去(動詞)+过(アスペクト助詞)+中国(目的語)+两次(数量補語)。
- 詳しくは中国語文法講座6)アスペクト助詞「过」、中国語文法講座11)数量補語をご覧ください。
(3)動詞「有」を用いた兼語文
- 動詞「有」を用いた兼語文の用法が解答の鍵となる問題です。
- 動詞「有」を用いた兼語文は、「主語+有/没有(動詞A)+兼語(名詞)+動詞(動詞B)・・・」の形式を使い、「・・・する~がある/ない」ということを表現します。
- 「私には勉強する時間がありません。」は「我没有时间学习。」。
- 我(主語)+没(副詞/否定)+有(動詞A)+时间(兼語)+学习(動詞B)。
- 詳しくは中国語文法講座3)動詞「有」を用いた兼語文をご覧ください。
(4)比較文
- 比較文の用法が解答の鍵となる問題です。
- 比較文は、「主語A+比+比較対象B+形容詞」の形で、「主語Aは比較対象Bよりも・・・だ」となります。
- 「昨日ほど」をきちんと表現するには、性質・状態の程度を示す代詞「那么(nàme)」を用いると、事物を比較して「・・・ほど」という意味合いを持たせることができます。代詞「那么」は、省略しても大丈夫です。
- 「今日は昨日ほど暑くない。」は「今天没有昨天那么热。」。
- 今天(主語A)+没(副詞/比較否定)+有(動詞)+昨天(比較対象B)+那么(代詞)+热(形容詞)。
- 詳しくは中国語文法講座13)比較文をご覧ください。
皆さま、基本的な用語の使い方と語順の基礎を正確にマスターすれば、短期間で3級合格レベルにまで到達できますよ。
神部龍章の部屋からのご案内
【お知らせ➀】
中検3級傾向分析ピンイン編においては、過去に出題された単語をピンインの組み合わせごとに整理し、音声教材付きで学習することができます。各単語の発音やピンインの習得にご活用ください!
【おしらせ②】
このたび、神部龍章の部屋においてオリジナルYouTube動画(中国語カラオケ🎤:月亮代表我的心、夜来香、后来)を作成しました。中検合格講座「中国語のカラオケ」をご覧くださいませ♪♪♪
【おしらせ③】
本講座の読者の方々が実力確認をお手伝いするために「第1回模擬試験(筆記)中国語検定試験3級」を独自に作成しました。ぜひお試しくださいませ。

























