RPA初心者向け講座❷
Excel操作(値の取得)
WinActorの起動後、WinActor画面左上の「表示(V)」をクリックすると、Excel操作(値の取得)関連チャート図のように選択リスト(図の左側)が出てきます。
次に、そのリストの中から「ライブラリ」を選ぶと、ライブラリのリストが現れます(図の中央)。いろいろな項目が出てきますが、ここで「18_Excel 関連」をさらに展開すると詳細な Excel 関連のリストが出てきます(図の右側)。
さて、「Excel 操作(値の取得)」とは、エクセルのシート上の情報(データ)をWinActorに「取得」し、「変数の設定」で予め指定した変数に取り込む操作です。「Excel 操作(値の取得)」と「Excel 操作(値の取得 2)」の 2 種類あります。
「Excel 操作(値の取得)」は、対象となる数値情報の場所を「セル位置」(例えば、「A1」等)で指定する場合に用います。
一方、「Excel 操作(値の取得 2)」は、「セル(行)」と「セル(列)」、つまり、セル位置を「セルの行」と「セルの列」の2つに分けて指定することができます。
さて、「Excel 操作(値の取得」をシナリオの青いBOXに入れてみましょう。入れ方は簡単です。WinActor画面の左側に表示される一覧表の中から対象項目を選び、マウスを操作してドラッグします。そうすると、図のように青いBOXの中に入れることができます。
※「ドラッグ」とは、マウスのボタンを押したままマウスを移動させることで、アイコンやファイル等の移動に使います。例えば、動かしたいアイコンの上でマウスのボタンを押し、そのままボタンを離さずにマウスを動かしていくと、マウスといっしょにアイコンも動きます。このように対象物をマウスで運ぶ行為をドラッグと言います。
プロパティを見てみよう
青いBOXの中に入れた「Excel 操作(値の取得)」をクリックしてみてください。Excel操作(値の取得)のプロパティ画面が現れます。いろいろと説明が書いてありますが、それらは気にせずに「格納先変数」のところをご覧ください。
ファイル名、シート名、セル位置、取得方法、格納先変数と書いてあります。何を入れるのでしょう? 実際、画面上には具体的な記入方法などについて何の説明もありません。
まずは「ファイル名」です。そもそも、「Excel 操作(値の取得)」は、エクセル上の一つの情報(データ)をWinActorに読み込ませるために実施しています。したがって、読み込みたい情報が入っているエクセルファイル名を入れます。実は、後から「変数の設定」一覧画面上で、各変数の詳細を入力しますので、名前は何でもよいのです。ここでは、実際のエクセルファイル名を正確に記載しなくても、わかりやすい名前を付ければOKです。例えば、ファイル名に「エクセルファイル名」という名称を付けるようなことでも大丈夫です。
次に、「シート名」です。これも何でもよいのです。例えば、シート名に「シート名」としておいてもOKです。要するに何でもよいのです。
さて、「セル位置」です。先ほど、「Excel 操作(値の取得)」は、対象となる数値情報の場所を「セル位置」(例えば、「A1」等)で指定する場合に用いますと説明しました。ここで、ゴーヤンのテレワーク報告書を見ながら、セル位置を確認いたしましょう。
ゴーヤンのテレワークのテレワーク報告書の中から、実施日の情報を取得するとします。エクセルシートは、行番号(1,2,3,・・・)と列番号(A,B,C,・・・)がついており、これを見るとセル位置がわかります。
実施日の「2022年8月4日」の情報は、行番号「2」,列番号「F」のところに書かれています。つまり、セル位置は「F2」。手作業で一つずつ設定する場合には、「セル位置」の欄に「値⇒F2」と入力するとOKです。
しかしながら、一つずつ手作業でデータ位置を毎回セットするのは大変面倒ですし、そもそも全然効率的ではないですよね。そこで、あとから「変数の設定」を行うと処理できますので、適当な名前を入れておけばよいのです。
「取得方法」は数値データを取得するので「value」のままでOKです。
「格納先変数」というのは、WinActor上で情報(データ)を保管する変数のことです。セル位置「F2」を指定して、ゴーヤンのテレワーク実施日「2022年8月4日」を取得しても、保管する場所を決めておかないとコンピューターが処理できませんので、好きな変数名を入れます。例えば、「テレワーク情報」など、あとからわかるように変数の名前を付けます。
以上で「Excel 操作(値の取得)」のプロパティ設定は終了です。入力が完成したら「更新」をクリックします。これで、あとは「変数の設定」を実行すればOKということです。
あれれ?結局、適当に名前をつけるということですか?
簡単ですが、なんかよくわからないですーー
ここではプロパティというものを設定する必要があることがわかればOKですよ。慌てなくても大丈夫だよ。順番に勉強しましょう!
Excel 操作(値の取得 2)
今度は、青いBOXの中に「Excel 操作(値の取得2)」をドラッグして入れてみましょう。同じように、これをクリックすると、Excel操作(値の取得2)のプロパティ画面が現れます。いろいろと説明が書いてありますが、それらは気にせずに「格納先変数」のところをご覧ください。
ファイル名、シート名、セル位置、取得方法、格納先変数と書いてあります。先ほど見た「Excel 操作(値の取得)」のプロパティ画面とほとんど同じですが、1カ所だけ違います。こちらは、「セル(行)」と「セル(列)」に分かれています。
セル位置以外のファイル名、シート名、取得方法、格納先変数については考え方は同じなので、説明は省略します。
「Excel 操作(値の取得 2)」は、「セル(行)」と「セル(列)」、つまり、セル位置を「セルの行」と「セルの列」の2つに分けて指定することができますと説明しましたが、正にここの機能が違います。
さて、再び、ゴーヤンのテレワーク報告書を見ながら、セル位置を確認いたしましょう。
ゴーヤンのテレワークのテレワーク報告書の中から、実施日の情報を取得するとします。
実施日の「2022年8月4日」の情報は、行番号「2」,列番号「F」のところに書かれています。手作業で一つずつ設定する場合には、「セル(行)」の欄に「値⇒2」、「セル(列)」の欄に「値⇒F」と入力するとOKです。
しかしながら、一つずつ手作業で情報の入ったセル位置を毎回セットするのは大変面倒ですし、そもそも全然効率的ではないですよね。さらに、「セル(行)」「セル(列)」と2つに分かれると余計手間では?と思われるかもしれませんね。しかし、実はこの機能は大変便利なのです。
そもそも、WinActorのシナリオ作成では、手作業で一つ一つデータを設定することは想定していません。そんなことをしていると「ロボットを使って効率的に」ということが実現しませんよね。そこで、それぞれ「変数」を設定して、あとから「変数の設定」などを行って、自動的にセル位置情報が変わっていくような仕組みを作ります。
したがって、例えば、「セル(行)」の欄には「セルの行」、「セル(列)」の欄には「セルの列」といった感じで設定しておけばOKです。簡単でしょう?
以上で「Excel 操作(値の取得2)」のプロパティ設定は終了です。入力が完成したら「更新」をクリックします。これで、あとは「変数の設定」を実行すればOKということです。
あれれ?結局、「Excel 操作(値の取得2)」も適当に名前をつけるということですか? 簡単ですが、なんかよくわからないですーー
ここでは「Excel 操作(値の取得2)」のプロパティ画面をみて、「Excel 操作(値の取得)」との違いがわかれば十分ですよ。慌てなくても大丈夫だよ。順番に勉強しましょう!
Excel 操作(値の設定・値の設定2)
「Excel 操作(値の設定)」について説明いたします。
「Excel 操作(値の設定)」とは、WinActor上において「変数の設定」で予め指定した変数に保管されている情報(データ)をエクセル上に設定する(書き込む)操作です。「Excel 操作(値の設定)」と「Excel 操作(値の設定 2)」の 2 種類あります。
次に、「Excel 操作(値の設定)」と「Excel 操作(値の設定 2)」のプロパティ画面をみてみましょう。
「設定値」という項目がありますが、これはエクセル上に設定したい(書込みたい)情報を保管している変数名を入力します。値の取得の説明の際に、例えば「テレワーク情報」を格納先変数名とすると書きましたので、この変数の持つ情報をエクセル上に設定したい場合には「設定値」の欄に「テレワーク情報」とすればよいのです。
ファイル名は、WinActorが保管してる情報を設定したいエクセルファイル名となります。名称は、すでに説明したとおり、何でもOKです。あとから「変数の設定」で整理します。シート名についても同様です。
セル位置又はセル(行)&セル(列)については、WinActorが保管してる情報を設定するセル位置を指定します。一つずつ手作業で設定する場合には、セル位置情報を入力しますが、通常は、自動的に連続する作業を実行させるので、変数を使います。
「Excel 操作(値の取得)」でエクセル➡WinActor、
「Excel 操作(値の設定)」でWinActor➡エクセル
という情報の受け渡しだね。
イメージが掴めてきたよ。
それはよかったです。では今回の勉強はここまで!
綺麗なお花の写真を見て、ゆっくりしてください。ハイビスカスのお花だよ~
次回をお楽しみに!