中国語文法講座

11)数量補語

2022年9月3日

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1)代詞・連帯修飾語
1)代詞・連帯修飾語

連体修飾語の代表的なものは名詞/代詞です。一般的には「的」(構造助詞)を用いて「語句/節」+的+「名詞」として使います。「的」が省略されるときもあります。短期間で中国語を正確にマスターするためには「語順」を正しく理解することです。本講座の説明では、文章を分解して説明いたしますので、語順を意識して勉強してください。

2)動詞「是」・形容詞述語文
2)動詞「是」・形容詞述語文

「是~的」の「~」に入る言葉(時間、場所、方法など)に力点を置いて表現するときにこの構文を使用。構造助詞「的」はそれ自体の意味を持ちません。形容詞の前に副詞をつけるのを忘れると何かと比較していると連想させる。「今天热。」と言ってしまうと、今日は暑いが・・という感じで、何か続きを言わないと「どうしたのかな?」となります。

3)疑問文の作り方
3)疑問文の作り方

「反復疑問文」には文末に「吗」をつけません。平叙文の中で尋ねたい箇所に疑問詞を入れると「疑問詞疑問文」に。疑問詞疑問文の文末には「吗」を付けてはいけません。英語の「5W1H」(Who:誰が、When:いつ、Where:どこで、What:何を、Why:なぜ、How:どのように)に(Which:どちら)を加えて全部で7つ。

4)動詞「有/在」
4)動詞「有/在」

動詞「有」のうち、所有を示す表現は「主語(人)+有+目的語(物・人)」。主語(人)は(物・人)を持っているという意味。存在を示す表現は「場所+有+目的語(人・物)」。(ある場所)に(人・物)がある/いることを表す。 動詞「在」は「(人・物)+在+(場所)」。(特定の人・物)が(ある場所)にいる/ある。所在を表す表現。

5)助詞「了」
5)助詞「了」

2種類の「了」の用法について勉強します。アスペクト助詞「了」と語気助詞「了」だ。「アスペクト助詞」は動詞の直後に付けます。語気助詞は文末に付ける。「語順」を正しく理解する上では、「了」を付ける位置を正しく理解することが欠かせない。 しかし、心配無用です。きちんと使い分けるルールがあります。それさえ理解すれば簡単だ。

6)助詞「过/着」
6)助詞「过/着」

アスペクト助詞「过」と「着」を勉強します。「動詞+过」の形で動詞の直後に「过」を用い、経験や動作の完了/終結を表す。過去形を示すものではありません。「動詞+着」の形で動詞の直後に「着」を用い、状態の持続を表す。「着」は、動きが静かな動詞の後に付いて状態が持続していること(例えば、壁に絵が掛けてあるど)を表す点が重要。

7)結果補語
7)結果補語

今回は「結果補語」について勉強します。 補語とは中国語特有の文法形態で、動詞/形容詞の後について話し手の意図することを正確に伝達するもの。動詞/形容詞が持つ意味だけでは説明しきれない内容を補語を使って意味を補完して明確にする中国語特有の使い方。「動詞+在(結果補語)+場所(目的語)」や方向補語と目的語との語順も重要。

8)方向補語
8)方向補語

方向補語とは、動作が行われる方向や状態が進む方向を表す補語。単純方向補語と複合方向補語があります。方向補語の派生義が面白いなあ~と思った方、中国語のセンスありですね。方向補語の派生義と言うのは、方向の概念から、言葉の意図するイメージが広がって意味がさらに派生した使い方。具体的な用法を見たほうがわかりやすいと思います。

9)様態補語
9)様態補語

日本語の「走るのが早い」という言い方を中国語で言うと「跑得很快」。イメージとしては「得」という助詞を付け、日本語と同じような順番で話していると考えるとわかりやすいと思います。動詞が目的語を取る場合、同じ動詞を再度用い「主語+動詞+目的語+同じ動詞+得+様態補語」という構成になります。最初の動詞は省略可能なところが重要。

10)可能補語
10)可能補語

记住(動詞+結果補語)しっかりと覚えるを可能補語にしてみましょう。「记得住」(记+可能補語)しっかりと覚えることができる、「记不住」(记+可能補語)しっかりと覚えることができない。拿起来(動詞+方向補語)(持ち上げる)を可能補語にしてみましょう。「拿得起来」持ち上げることができる、「拿不起来」持ち上げることができない。

11)数量補語
11)数量補語

数量補語とは、動詞/形容詞の後に数値を付け、動作・行為が行われる回数、動作や状態が継続する時間、比較文の形容詞の後に置いて比較の結果や程度を表す補語です。動作・行為が行われる回数を表す場合、基本形は動詞+数量補語+目的語の順。目的語が代詞の場合、動詞+代詞+数量補語の順。目的語が地名・人名の場合、どちらの語順でもOK。

12)連用修飾語・離合動詞
12)連用修飾語・離合動詞

「連用修飾語」とは、動詞/形容詞を修飾する語句やフレーズのことをいい、副詞や前置詞句の他に、構造助詞「地」を用い、「語句/節 +「地」+ 動詞/形容詞」の形式で修飾します。離合動詞「打工」は、動作とその目的語が合体したもので、数量などの程度を示すときに2つに分離し、「離合動詞(前)+数量+離合動詞(後)」の形になります。

13)受身文・比較文
13)受身文・比較文

受身文は「主語A+被+行為者B+動詞(行為者の動作)」の形で「主語Aは行為者Bに・・・された」。否定を表す「不/没(有)」は「被/叫/让」の前。比較文は「主語A+比+比較対象B+形容詞」で「主語Aは比較対象Bよりも・・・だ」。比較文の否定形は「主語A+没有+比較対象B+形容詞」の形で「比」に替えて「没有」を置きます。

14)使役文/兼語文・方位詞
14)使役文/兼語文・方位詞

使役文のように「(動詞➀)+兼語(人・物)+(動詞➁)」の形で、兼語(人・物)が(動詞➀)の目的語で、かつ(動詞➁)の主語である文を「兼語文」と言います。 方位詞とは、様々な場所・位置・方角を表す一連の語で、「上」「下」のように単音節の単純方位詞と単純方位詞に接尾辞の「边」「面」「头」がついた合成方位詞があります。

15)把構文・連動文・可能を表す助動詞
15)把構文・連動文・可能を表す助動詞

「把」構文は日本語と同じような順番になりますが中国人には「把」に続く名詞のところが強調されているように聞こえます。連動文は1つの主語に対し2つ以上の動詞や動詞句が連続している文で「主語+{行動1}+{行動2}」の形をしています。3つの可能を表す助動詞「能/可以/会」の使い方は自分なりにイメージを作って習得してください。

16)前置詞の用法❶
16)前置詞の用法❶

前置詞「给」「在」「跟」「和」「从」「到」「离」の用法を紹介。 主に動詞の直前に連用修飾語として前置詞句を作ります。前置詞は、中国語の文法では正しくは「介詞」と言いますが、英語で前置詞と習ってきており、中国語の辞書によっては前置詞として整理されています。本講座においても、わかりやすさを重視して前置詞としています。

17)前置詞の用法❷
17)前置詞の用法❷

前置詞の用法「按」「替」「向」「比」「被」「把」「由于」「除了」「为了」 - 前置詞句は、動詞の直前に連用修飾語として置き、動詞を修飾します。前置詞は、中国語の文法では正しくは「介詞」と言いますが、中国語の辞書によっては前置詞として整理されていますので、本講座においても、わかりやすさを重視して前置詞としています。

18)関連語句・定型文
18)関連語句・定型文

関連語句は、2つ以上の単文が意味の上で関連するときに、それらを構成する複文を繋ぐ役目をします。主に、ある接続詞に連動する決まった語句を用いることで構成されています。ここでは試験によく出題されている主なものを紹介します。中国語検定試験の問題には必ず関連語句について尋ねる問題が出題されていますので重要です。定型文も重要。

19)中文作文❶(動詞・助動詞が鍵)
19)中文作文❶(動詞・助動詞が鍵)

動詞「是」(構文「是~的」)、動詞「有」(兼語文「没有时间+動詞・・・」)、動詞「来」(定型文「主語(時間・場所)+来了+目的語(予想しなかった不定の客・誰か)」、助動詞「要」(・・・する必要がある)、助動詞「打算」(・・・するつもりである) - 試験問題としてよく出題されています。簡体字を書く練習は欠かせません。

20)中文作文❷(副詞・前置詞・補語が鍵)
20)中文作文❷(副詞・前置詞・補語が鍵)

副詞・前置詞・補語が鍵となる作文について勉強します。副詞「才、再、又、没、一点儿」、前置詞「从・・・到~、离」、動詞+可能補語「看得懂」、方向補語派生義「起来」 - 試験問題としてよく出題されています。簡体字を書く練習は欠かせません。 - 副詞「再」はまだ実現していない未来で使用。 副詞「又」は過去に行ったことに使用。

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1)代詞・連帯修飾語
2)動詞「是」・形容詞述語文
3)疑問文の作り方
4)動詞「有/在」
5)助詞「了」
6)助詞「过/着」
7)結果補語
8)方向補語
9)様態補語
10)可能補語
11)数量補語
12)連用修飾語・離合動詞
13)受身文・比較文
14)使役文/兼語文・方位詞
15)把構文・連動文・可能を表す助動詞
16)前置詞の用法❶
17)前置詞の用法❷
18)関連語句・定型文
19)中文作文❶(動詞・助動詞が鍵)
20)中文作文❷(副詞・前置詞・補語が鍵)
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次回の第113回検定試験は、本年11月24日(日)です。

 

ゴーヤン
ゴーヤン

こんにちは。ゴーヤンです。
今回は数量補語について勉強するよ。

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1.数量補語とは

ゴーヤン
ゴーヤン

「数量補語」とは、動詞/形容詞の後に、数値を付け、動作・行為が行われる回数、動作や状態が継続する時間、比較文の形容詞の後に置いて比較の結果や程度を表す補語です。

ゴーヤン
ゴーヤン

動作・行為が行われる回数については、主に次の量詞を付けて数量補語を作成します。

  • 「次」:反復して出現し得る動作の回数を数える量詞
  • 「顿」:食事・叱責などの回数を数える量詞
  • 「回」:動作の回数を数える量詞
  • 「遍」:動作の初めから終わりまでの過程全体を1回として数える量詞
  • 「趟」:往復する回数、路線バスや鉄道の便数を数える量詞(例)「一趟车」
  • 「下」:様々な動作・行為の回数を数える量詞(例)「一下」
  • 「番」:時間や労力のかかる動作の回数
  • 「把」:手に関連する動作の回数
  • 「场」:災害・戦い・映画・スポーツなどの回数

 

2.数量補語の用法

(1) 動作・行為が行われる回数を表すもの

ゴーヤン
ゴーヤン

数量補語を用いて、動作や行為が行われる回数を具体的に示します。

 ①動詞+数量補語
一天吃三顿。
yì tiān chī sān dùn 。
1日に3回食事する。
◆語順の説明
(主語省略)+一天(時間)+吃(動詞)+三顿(数量補語)。
<単語帳>
一天:(数詞+量詞)1日
吃 :(動詞)食べる、食事する
 ②動詞+数量補語+目的語
老王一年去六次广州。
lǎo wáng yì nián qù liù cì guǎng zhōu 。
王さんは 1 年に 6 回広州に行きます。
◆語順の説明
老王(主語)+一年(時間)+去(動詞)+六次(数量補語)+广州(目的語)。
※動詞に目的語がある場合、通常、「動詞+数量補語+目的語」の順番。
<単語帳>
去 :(動詞)行く
广州:(地名)広州
 ③動詞+目的語(地名/人名)+数量補語
ゴーヤン
ゴーヤン

目的語が地名や人名の場合、「動詞+目的語+数量補語」の順番でもOKです。

他去年来过东京一次。
tā qù nián lái guò dōng jīng yí cì 。
彼は去年東京に 1 度来ました。
◆語順の説明
他(主語)+去年(時間)+来(動詞)+过(アスペクト助詞)+东京(目的語)+一次(数量補語)。
 ④動詞+目的語(代詞)+数量補語
ゴーヤン
ゴーヤン

目的語が代詞の場合、必ず目的語が先です。
「動詞+目的語/代詞+数量補語」

我去医院看过她两次了。
wǒ qù yī yuàn kàn guò tā liǎng cì le 。
は病院に行き、彼女を 2 回見舞いました。
◆語順の説明
我(主語)+去(動詞)+医院(目的語)+看(動詞)+过(アスペクト助詞)+她(目的語/代詞)+两次(数量補語)+了(語気助詞)。
※目的語が代詞の場合、目的語が必ず先「動詞+目的語/代詞+数量補語」。
我说了他一顿。
wǒ shuō le tā yí dùn 。
私は彼を一度叱りました。
◆語順の説明
我(主語)+说(動詞)+了(アスペクト助詞)+他(目的語/代詞)+一顿(数量補語)。
※目的語が代詞の場合、目的語が必ず先「動詞+目的語/代詞+数量補語」。
<単語帳>
说:(動詞)話す、意見する、説教する

(2) 動作や状態が継続する時間を表すもの

我想跟你谈十分钟。
wǒ xiǎng gēn nǐ tán shí fēn zhōng 。
私はあなたと 10 分間お話をしたい。
◆語順の説明
我(主語)+想(助動詞)+跟你(副詞句)+谈(動詞)+十分钟(数量補語)。
<単語帳>
想 :(助動詞)・・・したい
跟 :(前置詞)~と
谈 :(動詞)話す、語る
分钟:(量詞)分間
去年我在中国工作了两个月。
qù nián wǒ zài zhōng guó gōng zuò le liǎng gè yuè 。
昨年私は中国で2か月仕事をしました。
◆語順の説明
去年(時間)+我(主語)+在中国(前置詞句)+工作(動詞)+了(アスペクト助詞)+两个月(数量補語)。
<単語帳>
去年:(名詞)去年

(3) 比較文で形容詞の後に置かれて比較の結果や程度を表すもの

他比你高十厘米。
tā bǐ nǐ gāo shí lí mǐ 。
彼はあなたより10センチ高い。
◆語順の説明
他(主語)+比你(前置詞句)+高(形容詞)+十厘米(数量補語)。
<単語帳>
比 :(前置詞)(比較文を構成)~より
厘米:(量詞)センチメートル
这个杯子比那个杯子贵五元。
zhè gè bēi zǐ bǐ nà gè bēi zǐ guì wǔ yuán 。
このコップはあのコップより5元高い。
◆語順の説明
这个杯子(主語)+比那个杯子(前置詞句)+贵(形容詞)+五元(数量補語)。
<単語帳>
杯子:(名詞)コップ、グラス
贵 :(形容詞)(値段が)高い
ゴーヤン
ゴーヤン

数量補語については、補語で表現している内容はわかりやすいと思いますが、重要なポイントは語順です。しっかり復習してくださいね~

 

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