中検合格講座

検定試験問題解説(第113回4級)

2024年11月30日

検定試験問題解説第113回4級
検定試験問題解説第113回4級

2024年11月実施

検定試験問題解説第113回3級
検定試験問題解説第113回3級

2024年11月実施

検定試験問題解説第112回4級
検定試験問題解説第112回4級

2024年6月実施

検定試験問題解説第112回3級
検定試験問題解説第112回3級

2024年6月実施

検定試験問題解説第111回4級
検定試験問題解説第111回4級

2024年3月実施

検定試験問題解説第111回3級
検定試験問題解説第111回3級

2024年3月実施

検定試験問題解説第110回4級
検定試験問題解説第110回4級

2023年11月実施

検定試験問題解説第110回3級
検定試験問題解説第110回3級

2023年11月実施

検定試験問題解説第110回2級後編
検定試験問題解説第110回2級後編

2023年11月実施

検定試験問題解説第110回2級前編
検定試験問題解説第110回2級前編

2023年11月実施

検定試験問題解説第109回4級
検定試験問題解説第109回4級

2023年6月実施

検定試験問題解説第109回3級
検定試験問題解説第109回3級

2023年6月実施

検定試験問題解説第108回4級
検定試験問題解説第108回4級

2023年3月実施

検定試験問題解説第108回3級
検定試験問題解説第108回3級

2023年3月実施

検定試験問題解説第107回4級
検定試験問題解説第107回4級

2022年11月実施

検定試験問題解説第107回3級
検定試験問題解説第107回3級

2022年11月実施

番外編 広東語のカラオケを歌ってみよう!
番外編 広東語のカラオケを歌ってみよう!

今回は、番外編ということで、広東語のご紹介です。短期間で中検3級合格を目指しておられる皆さま方も気分転換としてお楽しみくださいませ。皆さんは、「広東語」というものをご存じですか。中国の広東省地方で話されている中国語の方言です。特に、香港とマカオは、特別行政区として独自の歴史があり、公用語として広東語が用いられています。

中国語検定試験3級(筆記模擬試験)第1回
中国語検定試験3級(筆記模擬試験)第1回

この模擬試験は、ブログサイト「神部龍章の部屋」の「短期間で中国語検定試験3級合格を目指す講座」、「中国語文法講座」をご覧いただいている読者の方々が実力確認を行われることを手助けするための教材です。本教材の内容は、日本中国語検定協会にて公開掲載されている内容を独自に分析した上で完全なオリジナル版として作成したものです。

第8章 中検3級ピンイン
第8章 中検3級ピンイン

中検3級筆記試験では、問1で計10問(各2点、20点満点)のピンイン問題が出題されています。合格を目指すにはここで高得点をゲットしたいところです。しかし、単語を何でもかんでも記憶するのは大変短編です。そこで、過去の検定試験問題を徹底分析し、その傾向を探ってみました。音声教材付です。効果的かつ効率的に勉強いたしましょう!

第7章 中国語のドラマを見て楽しもう!
第7章 中国語のドラマを見て楽しもう!

短期間で中検合格を目指すには中国語の語感を身に着けることが一番の近道です。今回は「中国語のドラマを見て楽しもう!」と題し、お薦めの5作品を紹介させていただきます。どれも豪華絢爛で見ごたえがあるドラマですよ。勉強として活用する一番良い方法は、全話見てから好きな場面などをYoutube動画で中国語版で視聴することです。

第6章 中国語のカラオケを歌ってみよう!
第6章 中国語のカラオケを歌ってみよう!

短期間で中検合格を目指すには、なんといっても中国語の語感を身に着けることが一番の近道です。今回は、「中国語のカラオケを歌ってみよう!」と題して、効果的な練習法などを解説いたします。必見ですよ。ちょっと勉強のことを忘れてエンジョイいたしましょう!ピンイン付き動画で歌を聴きながらピンインで発音を一つ一つ確認しましょう。

第5章 リスニング対策(Youtube動画を活用しよう)
第5章 リスニング対策(Youtube動画を活用しよう)

中検合格を目指すにはリスニング能力の向上は必須です。しかし、中国語教材を繰り返し聞くのは退屈ですよね。そこでぜひお薦めしたいのが「YouTube動画」の活用です。中国語のドラマなども無料で見放題です。便利な世の中になりました。今回は中国語のドラマの一幕を「YouTube動画」で見て活用する方法をご紹介いたします。

第4章 出題内容を知る・筆記試験❷
第4章 出題内容を知る・筆記試験❷

検定試験の筆記問題のうち、単語を並べる問題は要するに語順の問題です。長文の問題は最後にゆっくりと取り組むほうがよさそうだ。この講座の説明を少し読み進めただけで、中国語の作文が書けるようになりますよ。過去に出題された文例をノートに記録して、ポイントを整理しておけば、すらすらと書けるようになります。あとは簡体字の練習です。

第3章 出題内容を知る・筆記試験❶
第3章 出題内容を知る・筆記試験❶

検定試験の筆記問題では、空欄を埋める問題や語順の問題で高得点を狙います。解答に必要な最小限の知識とポイントを知っていれば正解率も自然と上がります。正しいピンイン表記を選ぶ問題でもよい方法が一つあるよ。結局、声調の上がり下がりを意識して練習しないと上達しないので、練習すれば「語感」が自然と身についてくるので「心配無用」。

第2章 出題内容を知る・リスニング❷
第2章 出題内容を知る・リスニング❷

リスニング問題のうち、二人の会話を聞いて答える問題では、会話は結構長いが、全部を聞き取ろうとする必要は全くありません。この設問では、予め質問文が書いてありますので、そこに集中します。長文聞取りの問題では、長文の読み上げは結構長いと思いますが、全部を聞き取ろうとする必要はなく、話の要点を理解するように集中します。

第1章 出題内容を知る・リスニング❶
第1章 出題内容を知る・リスニング❶

リスニングで高得点を取るには、聞き取る「コツ」が必要です。質問がいつも正しく聞き取れるとは限りません。例えば、「我早就到学校了,你在哪儿呢?」の質問のうち、前半は聞き取れず、後半の「あなたはどこにいますか?」だけ聞き取れたとします。その場合、短いやり取りですが、重要な点は通常どのように言うかを考える「想像力」です。

中国語文法講座
中国語文法講座

この講座は、過去の中国検定試験の出題内容を分析し、中国語文法に関する必須事項を全20回の講座で習得できるように構成しています。検定試験勉強中の方々には必見の講座です。また、中国語会話の上達、お仕事で活かせるように中国語を実践的に学びたい方々のために、全ての掲載例文にはネイティブスピーカーの音声教材も付けています。

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次回の第114回検定試験は、2025年3月23日(日)です。

 

ゴーヤン
ゴーヤン

こんにちは。ゴーヤンです。
今回は2024年11月に実施された第113回中国語検定試験4級(筆記試験)の解説です。

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1.4級筆記試験の構成と配点

  • 筆記(選択式・記述式)100点満点においては、第1問から第5問までの計41問で構成され、問題形式は従来と同じスタイルで出題されました。
  • 4級筆記試験においては60点以上を取る必要があります。
  • 出題形式は3級試験と大変似ていますが、問題は易しいので解答しやすいと思います。
  • 実際の試験問題文は、日本中国語検定協会「試験問題・解答」をご参照ください。

第113回(2024年11月)4級問題と解答

第113回(2024年11月)検定試験4級問題

第113回(2024年11月)検定試験4級解答

 

4級問題の出題概要

  • 第1問 発音の問題(計10問、配点20点(各2点))
    •  (1)~(5) 声調の組み合わせが他と異なるものを選ぶ
    •  (6)~(10) 正しいピンイン表記を選ぶ
  • 第2問 空欄埋め問題(計10問、配点20点(各2点))
    •  (1)~(10) 文中の空欄を埋めるのに正しいものを選ぶ
  • 第3問 語順の問題(計10問、配点20点(各2点))
    •  (1)~(5) 日本語の意味に合う正しい語順の中国語文を選ぶ
    •  (6)~(10) 日本語の意味に合う正しい語順の中国語文を作る際に[ ]に入れる単語を選ぶ
  • 第4問 長文読解の問題(計6問、配点20点((1)~(4):3点・(5),(6):4点))
    •  (1)~(5) 長文中の空欄を埋めるのに適当なものを選ぶ
    •  (6)   本文の内容と一致しないものを選ぶ
  • 第5問 作文の問題(計5問、配点20点(各4点))<筆記試験>
    •  (1)~(5) 日本語を中国語に訳す(簡体字で書く)

2.4級筆記試験問題の解説

第1問 声調とピンイン 

  • 第1問の前半5題は、声調の組み合わせが同じものを答えの選択肢4つの中から選びます。
  • 後半5題は、正しいピンイン表記を答えの選択肢4つの中から選ぶ問題です。
  • 声調とピンイン問題の対策については、第8章 中検3級傾向分析(ピンイン)にて詳しく解説していますのでご参照ください。

第2問 空欄埋め

  • 第2問は、文中の空欄を埋めるのに正しいものを答えの選択肢4つの中から選びます。
(1)量詞「把」
  • 適切な量詞を選ぶ問題です。
  • 量詞「把(bǎ)」は、傘のほか、刀//いす/扇/きゅうすなど、柄や取っ手のある道具の数を数える量詞です。
  • 这把伞是谁的?「この傘は誰のですか。」
(2)前置詞「离」
  • 適切な前置詞を選ぶ問題です。
  • 前置詞「离(lí)」は、ある場所からの距離を示す。「~から」
  • 我家离学校很近。「私の家は学校から近いです。」
  • 詳しくは、中国語文法講座16)前置詞「离」をご覧ください。
(3)「是~的」構文
  • 「是~的」構文に関する問題です。
  • 動詞「是」を用いる構文に「是~的」構文があります。「是~的」の「~」に入る言葉(時間、場所、方法など)に力点を置いて表現するときにこの構文を使用します。構造助詞「的」は、それ自体の意味を持ちません。
  • 我是坐飞机来的。「私は飛行機で来ました。」
  • 詳しくは、中国語文法講座2)「是~的」構文をご覧ください。
(4)前置詞「给」
  • 適切な前置詞を選ぶ問題です。
  • 前置詞「给(gěi) 」は、動作を与える/差し上げる相手に対して、「~に」。
  • 今天晚上我给你打电话。「今夜あなたに電話します。」
  • 詳しくは、中国語文法講座16)前置詞「给」をご覧ください。
(5)助動詞「能」
  • 適切な助動詞を選ぶ問題です。
  • 中国語では可能を表す助動詞として「能」「可以」「会」の3つがあります。
  • 助動詞「能」は、否定文/疑問文で「不能」として、不許可を示し、「・・・してはならない」。
  • 我喝酒了,不能开车。「お酒を飲んでいるので運転できません。」
  • 詳しくは、中国語文法講座15)可能を表す助動詞をご覧ください。
(6)定型文「快~了」
  • 適切な定型文を選ぶ問題です。
  • 定型文「快~了」は、「まもなく~する」。
  • 快放暑假了。「もうすぐ夏休みです。」
  • 詳しくは、中国語文法講座12)定型文「快~了」をご覧ください。
(7)前置詞「跟」
  • 適切な前置詞を選ぶ問題です。
  • 前置詞「跟(gēn)」は、「~と(一緒に…する)」。
  • 明天跟我们一起去买东西吧。「明日私たちと一緒に買い物に行きませんか。」
  • 詳しくは、中国語文法講座16)前置詞「跟」をご覧ください。
(8)アスペクト助詞「着」
  • 適切な助詞を選ぶ問題です。
  • アスペクト助詞「着(zhāo)」は、「動詞+着」の形で、動詞の直後に「着」を用い、状態の持続、動作・行為の持続を表します。
  • 外边儿正下着雨呢。「外では雨が降っています。」
  • 詳しくは、中国語文法講座6)アスペクト助詞「着」をご覧ください。
(9)アスペクト助詞「过」
  • 適切な用語を選ぶ問題です。
  • アスペクト助詞「过(guō)」は、「動詞+过」の形で、動詞の直後に「过」を用い、経験や動作の完了/終結を表します。否定形には「没有/没」を用い、「过」は付けたまま残ります 。経験を表す場合の否定形には「过」は付けたままと覚えてくださいね。
  • 我没去过英国。「イギリスに行ったことがありません。」
  • 詳しくは、中国語文法講座6)アスペクト助詞「过」をご覧ください。
(10)代詞「怎么」
  • 適切な代詞を選ぶ問題です。
  • 代詞「怎么(zěnme)」は、〔怎么+動詞〕の形で疑問文に用い、動作の方式を尋ねます。「どう/どのように/どんな風に」。
  • 这个字怎么念?「この字はどう読みますか?」
  • 詳しくは中国語文法講座3)疑問代詞を用いる疑問文⑥Howをご覧ください。

第3問(前半5題)語順

  • 第3問の前半5題は、日本語で示された文章の意味に合う正しい語順の中国語文を答えの選択肢4つの中から選びます。
(1)副詞「都」
  • 副詞「都」に関する語順を尋ねる問題です。
  • 副詞「都(dōu)」は、述語の示すことが主語の示す「人/事物」に例外なく適用される場合に、「すべて/いずれも」。副詞は動詞の前に置きます。
  • 副詞「不」と副詞「都」は、どちらも動詞の前に置きますが、これらの副詞の順番が違うと、意味が違います。
  • ❶「他们不都是学生。」➡彼らは全員が学生というわけではない。(学生ではない人もいる。)
  • ❷「他们都不是学生。」➡彼ら全員が学生ではない。(一人も学生はいない。)
  • 「彼らはみんながみんな学生ではありません。」は、全員が学生というわけではないということなので他们不都是学生。」
  • 詳しくは中国語文法講座4)副詞をご覧ください。
(2)副詞「再」
  • 副詞「再」に関する語順を尋ねる問題です。
  • 副詞「再(zài)」は、同じ動作・行為・状態の繰り返し・継続を示しますが,特に、まだ実現されていない「未来」の動作・行為や恒常的動作・行為に用います。動詞の前において、「また/再び/もう一度/重ねて/更に」。
  • 「もう一度言ってください。」は、请再说一遍。」
  • 詳しくは中国語文法講座4)副詞をご覧ください。
(3)「是~的」構文
  • 「是~的」構文に関する語順を尋ねる問題です。
  • 動詞「是」を用いる構文に「是~的」構文があります。「是~的」の「~」に入る言葉(時間、場所、方法など)に力点を置いて表現するときにこの構文を使用します。構造助詞「的」は、それ自体の意味を持ちません。
  • 前置詞句は動詞の前に置きます。
  • 「彼は北京から来たのです。」は、他是从北京来的。」
  • 詳しくは、中国語文法講座2)「是~的」構文をご覧ください。
(4)様態補語
  • 様態補語に関する語順を尋ねる問題です。
  • 「様態補語」とは、動詞や形容詞の直後に、構造助詞「得」を伴い、「得」に続くフレーズ等で、動作・行為・状態がどうであるかを具体的に詳しく説明・描写する補語です。否定形は、様態補語の部分を否定します。
  • 様態補語は、動詞のすぐ後に「得・・・」と続ける必要があるので、動詞が目的語を取る場合には、同じ動詞を再度用い、「動詞+目的語+同じ動詞+得+様態補語」という構成になります。最初の動詞は省略することもできます。。
  • 「彼は歌はあまり上手ではありません。」は、他歌唱得不太好。」
  • 他(主語)+(最初の動詞省略)+歌(目的語)+唱(最初と同じ動詞)+得不太好(様態補語)。
  • 詳しくは、中国語文法講座9)様態補語をご覧ください。
(5)数量目的語
  • 数量目的語(目的語の前に数量を置く形式)に関する語順を尋ねる問題です。
  • 中国語において、例えば「1時間中国語を勉強する」は、日本語とは異なる表現方法を用い、目的語の前に数量を置く形で表現し、「学(動詞)+一个小时中文(数量目的語)」という形式になります。この場合、数量付きの目的語を「数量目的語」と言います。
  • 「わたしは毎日2時間中国語の勉強をします。」は、我每天学习两个小时中文。」
  • 我(主語)+每天(時間)+学习(動詞)+两个小时中文(数量目的語)。
  • 詳しくは中国語文法講座3)数量目的語をご覧ください。

第3問(後半5題)語順

  • 第3問の後半5題は、日本語の意味に合う正しい語順の中国語文を作る際に、[ ]に入れる単語を答えの選択肢4つの中から選びます。
  • きちんと並べることができないと正しく解答できないので、要するに語順の問題です。
(6)動詞「来」
  • 動詞「来」に関する語順を尋ねる問題です。
  • 動詞「来(lái)」は、別の所から話し手の所へ「来る/やって来る」という意味で、通常は〔主語(動作主)+来〕という形式で用いますが、主語が場所や時間として、目的語の動作主がやってきたと表す用法もあります。
  • 主語が場所:〔主語(場所)+来了+目的語(動作主)〕
  • 主語が時間:〔主語(時間)+来了+目的語(動作主)〕
  • 「家にお客が1人やって来ました。」は、我家来了一位客人。
  • 我家(主語/場所)+来(動詞)+了(アスペクト助詞)+一位客人(目的語/動作主)。
(7)連動文
  • 連動文に関する語順を尋ねる問題です。
  • 「連動文」とは、1つの主語に対し、2つ以上の動詞や動詞句が連続している文で、ポーズや接続詞などがなく、2つ目の行動を述べている場合に「主語+{行動1}+{行動2}」の形をしている文章のことです。
  • 中国語では、行動する順番に連動文で表現します。例えば、「彼は本を借りに図書館に行きます。」は「彼は図書館に行って本を借りる」となるので「他去图书馆借书。」となります。「主語+{行動1}+{行動2}」の形です。
  • 「わたしは今から図書館に本を借りに行きます。」は、我现在去图书馆借书。
  • 我(主語)+现在(時間)+{行動1}去(動詞)+图书馆(目的語)+{行動2}借(動詞)+书(目的語)。
  • 詳しくは中国語文法講座15)連動文をご覧ください。
(8)比較文
  • 比較文に関する語順を尋ねる問題です。
  • 「形容詞の後に比較の結果や程度を表す比較文」は、「主語A+比/没有+比較対象B+形容詞+数量補語」の形で、形容詞の後に「数量補語」を置きます。
  • 「数量補語」とは、動詞/形容詞の後に、数値を付け、動作・行為が行われる回数、動作や状態が継続する時間、比較文の形容詞の後に置いて比較の結果や程度を表す補語です。
  • 「彼はわたしより3歳年上です。」は、他比我大三岁。」
  • 他(主語)+比我(前置詞句/比較)+大(形容詞)+三岁(数量補語)。
  • 詳しくは中国語文法講座13)比較文をご覧ください。
(9)連動文
  • 連動文に関する語順を尋ねる問題です。連動文については、上述の問(7)を参照してください。
  • 「わたしは毎日自転車で通学しています。」は、我每天骑自行车上学。」
  • 我(主語)+每天(時間)+{行動1}骑(動詞)+自行车(目的語)+{行動2}上学(動詞)。
  • 詳しくは中国語文法講座15)連動文をご覧ください。
(10)比較文(否定文)
  • 比較文の否定形に関する語順を尋ねる問題です。
  • 比較文の否定形(AはBほど・・・ではない。)は、「主語A+没有+比較対象B+形容詞」の形で、「比」に替えて「没有」を置きます。
  • 前置詞句は動詞の前に置きます。
  • 「上海の冬は北京ほど寒くありません。」は、上海的冬天没有北京冷。」
  • 上海的冬天(主語A)+没有(動詞)+北京(比較対象B)+冷(形容詞)。
  • 詳しくは、中国語文法講座13)比較文をご覧ください。

第4問 長文読解

  • 第4問は、長文読解の問題です。毎回計6問出題されています。
  • 設問(1)から(5)までは、長文本文の中に設定された空欄に適切な用語を入れる問題です。そして、設問(6)は本文の内容と一致するものを選ぶ問題です。
(1)関連語句「因为~所以・・・」
  • 関連語句を構成する適切な接続詞を選ぶ問題です。
  • 長文問題ですが、この問題は該当する一文だけを見れば解答できる問題です。
  • 関連語句「因为~所以・・・」は、「(なぜならば)~なので、(それゆえ)・・・ だ」。
  • 「授業が終わったばかりで、食堂はとても混んでいて、座る場所が見つかりませんでした。」といっています。
  • 因为刚下课,食堂里的人特别多,所以根本找不到坐的地方。
  • 詳しくは中国語文法講座18)関連語句「因为~所以・・・」をご覧ください。
(2)副詞「才」
  • 適切な副詞を選ぶ問題です。
  • 長文問題ですが、この問題は該当する一文だけを見れば解答できる問題です。
  • 副詞「才(cái)」は、ある事柄の発生・終了が遅いと感じた場合に、「~,才・・・」の形で、ある動作・行為の進行が順調ではなかったことを示し、「~して、やっと・・・した」。
  • 「私たちは長い間待って、やっと2つの席を見つけました。」といっています。
  • 我们等了很长时间,才找到两个座位。
  • 詳しくは中国語文法講座4)副詞「才」をご覧ください。
(3)副詞「都」
  • 適切な副詞を選ぶ問題です。
  • 長文問題ですが、この問題は該当する一文だけを見れば解答できる問題です。
  • 副詞「都(dōu)」は、「すべて/いずれも」。
  • 「どうしてこんな注文をするんですか? ラーメンもチャーハンも主食ですよね。」といっています。
  • 为什么要这样点?拉面和炒饭都是主食啊!。
  • 詳しくは中国語文法講座4)副詞「都」をご覧ください。
(4)数詞+量詞「一次」
  • 適切な用語を選ぶ問題です。
  • 長文問題ですが、この問題は該当する一文だけを見れば解答できる問題です。
  • 1)名詞「上次(shàngcì)」は、「前回/この前」。反対語は「下次」。➡明らかに文脈から考えると不適切。
  • 2)数詞+量詞「一次(yīcì)」は、「一度/一回」。
  • 3)名詞「下次(xiàcì)」は、「次回/この次」。反対語は「上次」。
  • 4)数詞+量詞「 一样(yīyàng)」は、「1種類」。➡明らかに文脈から考えると不適切。
  • 答えは、2)数詞+量詞「一次」又は3)名詞「下次」のどちらかですが、「下次」は「次回」という意味で、次の機会に試してみることを示唆します。しかし、ここでは、「很多日本人都是这样吃的」という事実を述べた後に、一度試してみることを勧めていますので、「下次」よりも「一次」の方が自然に感じられます。
  • 量詞「次」は、旅行の回数など、反復して出現し得る事物の数を数えるときに用いる量詞です。「回/度」。
  • 「多くの日本人がこのように食べていますので、あなたも一度はこの食べ方をしてみてはいかがでしょうか。」といっています。
  • 很多日本人都是这样吃的,一次你也试试这种吃法吧。
(5)副詞「又」
  • 適切な用語を選ぶ問題です。
  • 長文問題ですが、この問題は該当する一文だけを見れば解答できる問題です。
  • 副詞「又(yòu)」は、「~(以)后,又・・・」の形で用いて,ある動作が終わった後で別の動作が続くことを示し、「~してからまた・・・/~してから今度は・・・」。「~了,又・・・」や「刚~,又・・・」という形でも同じです。
  • 「昼食の後、私たちは学校の外の喫茶店に行ってコーヒーを飲みました。」、「私は午後また授業を受けました。授業が終わってから図書館で宿題をして帰りました。」といっています。
  • 吃完午饭后,我们又去学校外边的咖啡馆喝了一杯咖啡。
  • 我下午又上了一节课,下课以后我在图书馆写完作业就回家了。
  • 詳しくは中国語文法講座4)副詞「又」をご覧ください。
(6)本文の内容と一致しないものを選ぶ問題
  • 本文の内容と一致しないものを選ぶ問題です。
  • 各設問の正誤を確認して参りましょう。
  • ➀の文章では「①今日の昼食は私一人で食べました。」と書かれており、本文冒頭の説明と一致しません。したがって、答えは➀です。
  • 念のため、➁~④についても確認しておきましょう。
  • ➁の文章では、「田中さんはラーメンとチャーハンが好きです。」と書かれており、本文の内容と一致します。
  • ➁の文章では、「昼の食堂の席はとても取りにくいです。」と書かれており、本文の内容と一致します。
  • ④の文章では、「私の今日の帰宅時間は田中さんより遅いです。」と書かれており、これも本文の内容と一致します。

第5問 中文作文

  • 第5問は、中文作文の問題です。毎回計5問出題されています。
  • 中文作文では簡体字を正確に記述できなければ正しく解答できませんので、日頃から簡体字を書く練習をしてください。紙に丁寧に書き、正しく簡体字を書く練習をしておくと本番でも慌てないと思います。
(1)副詞「正在」
  • 副詞「正在」の用法が解答の鍵となる問題です。
  • 副詞「正在(zhèngzài)」は、動作・行為の進行や状態の持続を示し、「ちょうど・・・している/今ちょうど・・・しているところである/今ちょうど・・・中である」。
  • 特に、〔正在+動詞+(目的語)+呢〕の形で、語気助詞「呢」をつけると、ちょうど・・・しているところであるという語気が加わります。
  • 寝るは、動詞「睡觉(shuìjiào)」。
  • 「彼は寝ているところです。」は「他正在睡觉呢。
  • 他(主語)+正在(副詞)+睡觉(動詞)+呢(語気助詞)。
  • 詳しくは中国語文法講座4)副詞「正在」をご覧ください。
(2)アスペクト助詞「过」(動作完了の否定形)
  • アスペクト助詞「过」の動作完了の否定形が解答の鍵となる問題です。
  • 動作の完了の否定形には「没有/没」を用います。アスペクト助詞「过」は消えてなくなります。
  • 副詞「还(hái)」は、動作・行為が引き続き行なわれていることや状態・状況がそのままで変わらないことを示し、「まだ」。
  • 本を読むは、動詞「看(kàn)」。動詞+結果補語「看完」で「読み終える」。
  • 「わたしはあの本をまだ読み終えていません。」は「我还没看完那本书。
  • 我(主語)+还(副詞)+没(副詞/動作の完了の否定)+看(動詞)+完(結果補語)+那本书(目的語)。
  • 詳しくは中国語文法講座6)アスペクト助詞「过」をごらんください。
(3)形容詞述語文
  • 形容詞述語文の用法が解答の鍵となる問題です。
  • 形容詞述語文は、「主語+形容詞述語」の形で、形容詞が述語になる文のことです。動詞「是」は使いません。また、形容詞の前に必ず「副詞」(例えば「很」「不」「非常」「有点儿」など)が必要です。
  • 副詞「太」は、否定の副詞「不」を前につけて、「不太・・・(bù tài・・・)」で、部分否定を示し、「それほど・・・でない/大して…でない」。
  • 「きのうはそれほど暑くなかった。」は「昨天不太热。
  • 昨天(主語/時間)+不(副詞/否定)+太(副詞/程度)+热(形容詞)。
  • 詳しくは中国語文法講座 2)名詞述語文をご覧ください。
(4)動詞「喜欢」
  • 動詞「喜欢」の用法が解答の鍵となる問題です。
  • 動詞「喜欢(xǐhuan)」は、名詞・代名詞・動詞句などを目的語とし、「(目的語の事物・行為などが)好きである」。
  • スキーをするは、動詞「滑雪(huáxuě)」。
  • 「わたしはスキーをするのが好きです。」は「我喜欢滑雪。
  • 我(主語)+喜欢(動詞)+滑雪(目的語)。
  • 詳しくは中国語文法講座3)動詞「喜欢」をご覧ください。
(5)二重目的語構文
  • 二重目的語構文が解答の鍵となる問題です。
  • 「二重目的語構文」とは、「動詞+目的語1(人)+目的語2(物)」として目的語を2つ使う構文です。
  • 「神部先生は私たちに中国語に教える。」は「神部老师教我们汉语。」となります。
  • 「私は彼に日本語を教えます。」は「我教他日语。
  • 我(主語)+教(動詞)+他(目的語1/人)+日语(目的語2/物)。
  • 詳しくは中国語文法講座3)二重目的語構文をご覧ください。
ゴーヤン
ゴーヤン

皆さま、中国語検定試験4級(筆記試験)の解説はいかがでしたでしょうか?語順の基本を正確にマスターしておられる皆さまにとっては、4級の問題はスムーズに解けたのではないでしょうか。そうでなかった皆さまも心配無用です。勉強の進捗速度には個人差がありますので、ご自分のペースで勉強を着実に進めてください。

 

神部龍章の部屋からのご案内

【お知らせ➀】

中検合格講座「第8章 中検3級傾向分析(ピンイン)」において、音声教材を追加いたしました。各単語の発音の習得にご活用ください!

 

【おしらせ②】

このたび、神部龍章の部屋においてオリジナルYouTube動画(中国語カラオケ🎤:月亮代表我的心、夜来香、后来)を作成しました中検合格講座「第6章 中国語のカラオケを歌ってみよう!」をご覧くださいませ♪♪♪

 

【おしらせ③】

新たな試みとして、講座をご覧いただいている読者の方々が実力確認を行われることを手助けするための教材として「第1回模擬試験(筆記)中国語検定試験3級」を独自に作成しました。ぜひお試しくださいませ。


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